skill より will

この1年半くらい、ときどき、つぶやいてる


skill より will


この言葉は、2017年の日経新聞セミナーにて
日本電鍍工業株式会社 代表取締役、伊藤麻美氏が言った
言葉です
とても、自分の心にすっとはいってきました


私も2代目、経営者
いろんなことがあって、なんとか、いまも会社を経営できています
そのいろんなこと、に匹敵する、なにかをもってる人でなければ
三代目はだめなのか、というかだめじゃないかっていう
どこかで、思い込みがあるなかでした


いいえ、そこで、skill より will、なのです
伊藤氏は、大好きな父が作った会社だから、魅力は必ずある
その一心で、経営の数字も、業界も、従業員についても
まったく知らず、会社を引き継ぐことにした、というのですね


実際、私の会社の創業者、増地徳則氏。思い出せば
いろんなことを、一番話した人といっていいかもしれません
でもそれは、入社後のことで、入る、つまり後継者のあ、うんの
呼吸での、やるという方向は、必ずしもいろんなことを
知っていたからではない。むしろ、自分だって
まだまだ、かけだしの営業マンだったのですよ
業界のことも知らない、まして経営のなんたるかは
知らない


だけど、やってみよう、やるぞという気持ちは
あったんですね


skill より will


やる能力、skillがあるから、やるのではなく
やる気持ちがある、そこにあとからskillはついてくる


これは、生き方といっていいことと思うのです


生き方で、人間は迷います


話がいっきに飛びますが
大好きな画家の、東山魁夷、「道」
おそらく彼の、もっとも有名な作品かもしれません
東山魁夷の生きてるそのものと、作品と、そして
多くの人が、迷うということで、この道が示唆する
なにかに、惹かれたということかなと
想像します


ある作品、絵、においても、なんかしらの表現
映画もそうかもしれないし、舞台だとか
そうしたアートのいくつかが、作品としての
質の高さとか、そうしたことと、離れて
人々が好きになるのは、おそらくは
生き方、に、共振するから、ではないでしょうか


そして、skill より willという生き方が
できるなら、それは素晴らしいと、感じるのです