安曇野

安曇野の、地形は複合扇状地と言われます

北アルプス槍ヶ岳から北へ流れて大町市に至る高瀬川扇状地、同じく槍ヶ岳の東南から
流れ出て上高地松本市へ至る梓川扇状地の一部、餓鬼岳・東沢岳などからの
乳川扇状地、燕岳・大天井岳などからの中房扇状地常念岳・蝶が岳などからの
烏川扇状地黒沢山・天狗岩などからの黒沢川扇状地と、その広さと形は見事である。


大町市山岳博物館に行き、その前の道をさらに坂、あがっていくと
江戸時代にここで、鷹を飼育していたということで名前がついた
鷹狩山 1164mに行きつきます


ここからの、餓鬼岳、蓮華岳爺が岳、それから続く白馬の山々は
見事としかいいようがないです
旅の途中で、山が眺めたいとなったら、車でいけるところとしては
とてもきれい、美しいです


歩いて、山を登る、アルピニストにしたら、こうした絶景がみたくて
山に登るともいえるでしょう。山をみるのには、山に登るのです
安曇野のの素晴らしさは、山と山の間に、広々とした平らな土地が
ひろがってることです


長野県には、アルプスを眺める、展望台と言っていい場所が
いくつかあります。今回、桜の季節ということもあり、松本市郊外に
ある、弘法山古墳と呼ばれる、公園にも行きました
一番高い、丘に登ると、一番上にアルプスの山々、その下にソメイヨシノであり
枝垂桜、さらには、松本平の広々とした土地がひろがる、言ってみれば
一度で3度おいしい、そんなぜいたくな眺めをみることができました


マウンテンビューを楽しむということは、なぜ、人間の気持ちを
こうして、高揚させ、かつ、身体の中の空気が澄んでいくような
そういう気持ちにさせてくれます
理由はわかりません
生きる、そのものの、高さ、そのものの、素晴らしさにつながってると
感じるのです


今回、旅の終わりの日、松川村にある、いわさきちひろ美術館の
ひろびろとした土地に遊びました
そのすぐ横に、乳川が流れます。この川のほとりを歩きだして
ほんの700Mくらいだと思います。川をくだっていって
次の橋の上にたつと、見えていた、山の形がかわるのが
わかるのです


山をみていて、その楽しみは、見る角度がかわると、山は
違った表情をみせてくれるといっていいのです
それがまた、楽しいし、何度もみたくなるところ、といっても
いいでしょう
いわさきちひろは、両親が住んでいたというこの場所を
何度も訪れ、スケッチを重ねていたといいます
山がほんとうにすきだったのだろうと、推察します


山、の話をしていると、「感性」つまり、好きになる能力といって
いいこと、心のありかたを、思うことがふえています
ある人がみたら、なにげない景色、なにげない目に映るもの
なのが、特定の人には、拝んでも、なんどでもみたい
目にやきつけたい、いとおしい、シーンとなって、気持ちに
残るのです


こうした、感性を磨いて、感性を保って、人と共有したい
そう思う、信州の山々とのランデブーでした