ドービニー展

休日に美術館に行くのは、我が家の定番の過ごしかたです
先週末は、ドービニーという、ルノアール、モネより
少し活躍時期が早い(といっても少しは重なってる)
を見てきました。ドービニー、1817年生まれ、ルノアール
1841年生まれ。24歳違うわけですね。


印象に残った、絵は、何枚もあるのですが、オワーズ河を
描いたものです。同じ場所から、朝だったり、夕方だったり
昼下がりだったりもあるでしょう。描きます
場所を移動します。季節も変えます。


オワーズ河のほとりがほんとに好きだなと感じます
さらには、「空」の表現。空、大事だなというように
雲だったり、朝なら朝の空の光の様子が描かれます


空、が、こだわり、だなと思って、頭をよぎるのが
印象派の画家、シスレーです


「イラストで読む 印象派の画家たち」 杉全美帆子
によれば、

シスレー:僕は、まず空から描くでしょう
と、イラストの本人に言わせてます
ピサロと、マティスの会話として、真の印象派の画家は
シスレーだとも、会話させます


そして、実際いっしょにいった、かみさんに
ドービニーの絵を、それといわずに、みせて
これ、シスレーだよといったら、信じちゃうんじゃないか
なんて、ぼけたことを、言ってみました


どんな「差」があるのか?
「光の表現だと思う」とのこと
黒は使わない、といったことらしい
うまく、文章で表現するには、私のイメージと語彙がついていかない
つまりは、影となったところ、黒くはせず、影にも色を使う?


その色、という意味では印象派印象派たるゆえんは
筆触分割、といって、パレットの上で色を
まぜないで、キャンバスに原色をのせて、その隣に
まぜようとした、色を載せる・・・


絵筆をもたない、自分はそれがどんなにいいのか
どんなに、難しいのかわからない


ただ、印象派の、モネとも、交流があった、モネはドービニーに
影響されたし、展覧会の解説だと、まさに筆触分割は
ドービニーも試みたということもある


絵のテクニックらしきところはこれくらいにして
ロワーヌ河、行きたくなりました


よくルノアールの絵は、「その場に入っていきたくなる」
そういう場面を、誰よりも、よく、というか入っていきたくなるように
描いてる、と、解説されるのを知っています


ドービニーの絵。オワーズ河にたって
朝、であり、夕方。そして、季節を変えて
たたずんでみたい。そういう絵です
東山魁夷とも通じると、思いました