筆触分割

先週会った、古くからのつきあいの友人に
私としたら、今年パリに行く前後で知った、筆触分割という
絵についての、描き方、であり、そのもとにある考え
ということを、話してみて、そのことを知っていて
話がするするとできたことに、ちょっと驚きます


美術について、かなりくわしいんだなと思うのと
同時に、おそらくは、美術のみでなく好奇心が旺盛
ということが、印象派がなぜ、すごいのか
といったことに、興味を持って、知っていくという過程に
つながってるんだろうと、推察します


対象のものは、色や形を固有のものとして持ってる
ということでなく、色や形も、人間の目に入って
心で、その姿を結ぶのだ、この考えができたということの
すごさ、ということを、ゴンブリッジは美術の物語で
いいます。これは、古代ギリシャの画家が、短縮法を
やりだした、ということに匹敵する、すごいことだとも
書いています


どうも、美術についてのいろいろが、ゴンブリッジさんに
導かれて、新たな扉が見えたと、ここずっと思ってることが
ありそこに、とらわれてしまってる感じがあります
ゆえ、上に書いた友人が、ゴンブリッジの言うところの
筆触分割という概念を正確に理解してるのかは、ちょっと
別かもしれません
そのかわり、筆触分割、特にその後のモネの絵画の方向が
その後の、現代アートの一分野につながってるといった
事情は、もっとくわしいのかもしれないなと感じます


アートという触媒を通じて、画家がなにを目指して
どんな表現をしようとしてるのか、そういうことを
言ったり、また文章なりから知った、情報を実際の絵で
確かめたりするのは、とても、いい、楽しい勉強と
いっていいでしょう


せっかく、アートの扉を開くことを、覚えたのですから
そういう、楽しい学びを続けていきたいという気持ちが
今年は特に、強いのですね


先週末は、もうひとり、美術にくわしい友達と
ちょっとだけ、会話をする機会がありました
時間が限られていたので、再会を約し、
美術の会話をしたいねといいました


ゴンブリッジの、解説にもっと惹かれていくような
そんな感覚のなか、いくつかの文献にあたり
絵をみることを、したくなっています