アートがつなげるもの

名画をインスピレーションのもとにして、文章を書く
ということを、昨日のブログの内容として
書いたのですが、5年ほどまえ、太田恵美子という
神奈川県相模原市の教師だった人の指導を書いた
「りんごは赤じゃない」という本からヒントをもらって
歴史上に名前を残した、人、のストーリィを
自分なりに、解釈して書くということを、研修の
ひとつとして、やったことがありました


どちらも、ある触媒を介して、自分のなかにあることを
表現してみる、ということで、よく似ています


アート、という表現の方法は、素晴らしいといっていいと
感じます
いま、横浜美術館で開催されてる、パリ、オランジェリー美術館の
コレクション、ポール・ギョームという画商が、集めたという
ものがあります
このポール・ギョームの肖像を、モディリアーニが書いていて
パイロットというように、呼んでいるのです
自分の水先案内人だと言いたいようです


これも、何年かまえ、画家が、「美」について、一般の人の
水先案内人になる、ということに、気が付いて、いいなと
思っていたことがあります
何度か、このブログにも書いたのですが、山下大五郎という
画家は、信州、安曇野の美しさを、教えてくれました
実際、自分でも気に入っていた、風景が、山下が描いてる
絵で、さらに、その美しさに、気が付いたといっていいでしょうか
安曇野でいえば、アルプスの山々のふもとにひろがる、田んぼだったり
川の広い、土地が、山下が描いたものを、思い浮かべながら
眺めると、輝くのです


表現するということ、これは人間の根源的な、やりたいこと
といっていいのでしょう
だから、ある人が美しいということを、表現していて
その気持ちに、共振するように、美しさがみえてくる
感じられるということが、あるようです
その共振は、心を潤わせるということが、あると、感じます


表現にも、共振するといっていいことが、加わると
なにかしら、パワーを生むということがありますね


共振、言い換えれば、伝わることといっていいでしょう
話す、聞く、ということも、この共振に近い、伝わってるという
感覚がとても、重要と思えることがたびたびあります


理解する、ということも、近い、なにかがあります
伝えようとしたことが、相手の頭のなかに、刺激を与え
こうかな、と考えが進むこと
その点、ひとつには、「理解したい」「この人と近づきたい」
こういう気持ちとつながってると、感じることもあります


アートのほうに、話をふると、ときどき、現代アート
よくあるのですが、なにを表現したいか、わからない
ということ、でくわします
こうなると、こちらがなにかしら、美、なるものを
感じたいのに、美、に近づけない、もどかしさだったり
ときに、いらだち、になってしまいかねません


アートは自由なもの
生きるということも、自由なのでしょう
だから、現代アートが求めてるものは、広いのでしょうね


伝える、共振するように、理解する
大事なことです