伝えるということ

人から人に、価値あるものが伝わる
それは、素晴らしいことです
価値、それは人が作り出す、人が思いを込めて発信して
受け取る側が、響いていれば、すでにそれは、価値、でしょう


山陰、鳥取に延興寺窯という、窯元があって
そこで作られた、茶碗が気に入って使っています


このことは、作り手が、いいと思って、心をこめて作った
器、受け取る、私がいいと響いて、使っています
それは、価値、でしょう


信州安曇野を、描いた画家、山下大五郎。その有明山の形
田畑の美しさ、季節の移ろいといった、日本の風景が
私の安曇野を見る、その目を洗練させてくれました
これも、山下の発信した、美をとらえた、一瞬に
私が、私の心のなかにある、美しいものへのあこがれといった
思いが、共振したといっていいでしょう


伝わるということ、とても、大事だと思っています


社員が、研修にて、システム開発の指示する人と、指示を
受ける人、それぞれ、どんな思いがあるのか
どうして、「ずれ」があるのか、はたまた、ずれがありそうとして
未然に防いでいく、そういう心構えがあるのか
ということを、丁寧に、時間をかけて、話し合いが
行われました。その話し合いを行ったあとで
満足感をもった、顔で、参加した社員は
いっしょに、話した、もうひとりの社員を称賛して
あんなふうな、指示をだせるようになりたい、また
できれば、今回研修でいっしょに話した社員と
仕事したいと、つぶやきました


システム開発は、言い換えれば、人海戦術の、ものづくりです
ゆえ、伝言ゲームをしてる、ということがありそうです
この伝言ゲーム、やはり、言葉で、大筋の目的をくりかえし
確かめていくということから、詳細なことまで、日々言葉にだして
発信し、受け取る側も発信して、「ずれ」をもどしていく
という行為がどうしても、必要です


本来、仕事、特に多数の人が携わって、仕事していくとすると
そうしたことは必須です。一見、話し合いとか、連絡、相談が
見えないといったときには、すでに暗黙の了解でここはこうする
という合意がそこここに、あると思ったほうがいいでしょう


伝わること
システム開発で、いやらしいのは、暗黙の了解になるまえに
ある一定の合意のもととなった、たとえば、OSでも、ハードの
制限でも、陳腐化します
それがものすごく速いと思っていい


ゆえ、暗黙の了解は起こりにくいのですね


伝えること
この伝える、伝わる、発信する、指示する
受け取る、受け取った側も発信する
とっても、大事な要素です