古典をみれば、月を愛でる季節は秋となりますが
冬の月も、澄んだ空気のなかで、癒されると感じます
月の光が、自分の体を透視していくような
月の光が、自分の体に穴をあけていくような
その穴から、ぎゅっと、自分で自分のなかに
押し込めていたもの
過去、好きだったもの
気になっていた、小説
繰り返し聞いた歌
あのとき、あの人の表情
そんなものが、するり、するり、でていく感じが
するのです
月の光は、リラックス
月の光は、心を照らし出す
そんなふうに、自分のなかを、すっかり、からっぽに
ときには、したい、そんな衝動にかられませんか
一度、からっぽ、にして、もう一度
自分だけ、自分のシンのなかにある、なにか
だけをとりだして、とっくりと眺めてみたい
もうすぐ、春で、春には、人との別れと出会いがあり
新しい季節に、新しい出来事が待っている
そんな期待の春です
だから、月の光の癒される感じを、十分浴びておいて
自分のなかの、大事なものを、もう一度みつめ
もう一度磨き、また輝く日々を作れる、自分で
いたい。
月を眺めて
ドビッシューの月の光を思い出しながら、過ごしたい