人の役に立ちたい

この言葉は、キーワードになると、ずいぶん前から
思っています
アルプスの少女ハイジ」がBSで再放送され、お気に入りに
なりました
最終回の3つくらい、手前の回でした
クララのおばあさまが、アルムの山をクララの様子を見に来るのです
そして、ハイジはもちろん、ピーターもとても、思いやりをもって
クララに接していて、そのおばあ様にお礼を言うシーンがあります


「クララがピーターのおばあ様に、本を読んでさしあげて
おばあ様が喜んでくれたと、申しました。クララは、生まれて
はじめて、人の役に立つ喜びを知ったのです」


このこと、おばあ様は気づいているのです
人は、人の役に立つことで、大きく「自分が生きよう」という
気持ちを育てるのだということです。クララは、もっと
「自分で」「自分から」生きよう、なにかをしよう、そういう
気持ちが弱いのです。だから「立つ」「歩く」ということに
まだ、自分を奮い立たせることができずにいる・・・


こうしたことに、歳を重ねた、おばあ様ふたりは気づいてる


拡大解釈してみれば、これは誰にもある、「弱さ」では
ないでしょうか?アスリートたちは、「まず、やってみよう」と
そう思うかということから、はじまると、話します
何千回、いいえもっとのくりかえし、のなかで、技を磨き
自分を鍛えて、試合に勝ったり負けたりしながら、してきた
アスリート。誰もが、あんなふうに、自分はできないと
最初で壁を作ります
いいえ、そうではないのです
才能がないといいます
いいえ、そうではないのですよね


だから、その一歩が、「人の役に立つ」ということで
壁を越えられるなら、と、期待するのです


おばあ様が気づいてる、導いてる、これも、このハイジのストーリィの
素晴らしいところです
だいぶ前ですが、まだ皇后さまでいらした、美智子様
「高齢者」ということが、「問題」ということばかりで
とらえられてるのが、とても、悲しいことですと、おっしゃっていたのです
そう、歳を重ねたから、わかる、洞察力をもち、人の気持ちを慮って
行動できる。それは、50の半ばを過ぎて、見えてきました


いくつかのことを、「俯瞰して」みて、いま誰がどういう役割を
するのかということを、判断し、後押しするのです
自分が、ステージの真ん中にいるのではない。自分はわきにそれて
だれが、いま真ん中でいて、それを支える役をこうしてもらおう
また、そういう支える役をすることこそ、その本人の今後の
成長にいいのだと、見抜いて、そう行動してもらうこと。


いいえ、人によっては、歳を重ねなくても、そういうことは
できますよ、という人もいるでしょう。それは素晴らしいことです
自分の、経験でいえば、たとえば、20代、30代だと
まずは、ステージの真ん中に立ちたいが、強すぎるようにも
思うのですが・・・


若い人、いまの20代、30代いいえ、40代もそうでしょう
ぼくら、50代も近いものもあるともいえるでしょう
そういう人と会うと、「誰かの役にたってみたい」そういうことを
言います。なぜ?実際、役に立ったという経験が少ないのです
ちょっと想像してみれば、兄弟だって少ない環境の「育つ」とき
それはとっても、ありえることなのだと、気づくのです