誰かの役にたつということ

アルプスの少女ハイジの、一つのシーンで
ハイジが、文字が読めるようになって、賛美歌が書いてある
本を、ペーターのおばあさんに、読んで聞かせるという
とことがあります。読んでもらったおばあさんの、喜ぶこと
ああ、ありがたいと、手を合わせて、涙も流しています


子供と、歳をとった人がこうして、仲良くなるシーン
というのは、とても気持ちのいいものです
現在の日本でも、孫をかわいがる、そういう人の
話はたくさん、あります


ハイジが、賛美歌を読んで聞かせて、「人の役にたってる」
そういう気持ちになるということは、すごく大切な経験の
ひとつですね。この人の役にたつということが、ない
そういう社会、そういうしくみのなかで、育ってきた人
というのは、やっぱり、人間として生きる道ということを
考えるときに、大事なピースをどこかで、はめるのを
しそこなってるような、そういう気持ちになるように
思います


人の役にたつ。ボランティアの話を、ちょこちょこ聞きます
災害のときのボランティアだったり、なにか人の役に立つ
ということ、そういうことがしたい、そういう若い世代の人が
多いと、聞きました


一方、若い人と仕事をしてみて、「人といっしょになにかをする」
「協力して成果をだす」そういうことが、不得意という
人が、多くなったのも、感じます


学び直す、ということが、大事だなと思うことがしばしば
あります。当社のなかで、研修をやるときに、ワークシップの
やり方を、とりいれるということを、やっています
よくやるのが、アイスブレイク。本題にはいるまえの準備体操
といった趣旨です。


今日は、社員がオンラインで集まって、会議をします
今日の話題をするのに、ワールドカフェを用いてみよう
ということを、考えました


まるで、カフェで、リラックスしてしゃべってるように
構えないで、思ったことを、話してみる。これが、ワールドカフェの
意図といっていいです


会議をしてみて、話し合いがうまくなろうね
ということを、くりかえし言っています。ワークショップの
ひとつの、大きなポイントといっていいことは、自分の思いを
「さらしてみる」ということなんですね。自分の、なにか
飾ったりしない、そのままの思いを相手にみせて
相手から、また意見だとか、コメントをもらって、さらに
考えてみる


考えを深めたり、広めたり。これがうまくできると
いい感じで「化学変化」といったことが、起こるものです
そういうことを、感じられたらしめたもの。「やりとりから学ぶ」
ということが、実感できてるということになるでしょう


ハイジは、ペーターのおばあさんが喜ぶ姿をみて、自分の
存在を確かなものと感じる。そういう感性が豊かになる
という経験をするということ。
生きるうえで、感性を豊かにするということが、どんなに
大事なことか?
いろんな人の、手記などを読むと、あるとき忘れられない出来事が
自分の人生を変えた、という、記述に会うことがありますね
まさに、感性ということを、感じるそのままのこと、と
思います


ワールドカフェで、お互いのなにかが、響きあう
そういう時間がもてたらいいなと、思います