新入社員研修

クララのおばあ様は、ハイジのいいところを
みつけるのが、うまいのです
フランクフルトの家、「本」が楽しいということを
教える、おばあ様。絵があり、理解できそうと
いうところから、ハイジの関心を高めて、読んで聞かせます


思えば、「本」は人間の知恵が集まった、価値あることが
いっぱい書いてある、素晴らしいもの、ですから。


さて、当社にとって、今回の感染症のひろがりで、残念な
ことが、やっぱり、いくつかあります
そのひとつが、毎年、この時期、新入社員研修に、創業者の奥様
増地様に来ていただき、お話を頂戴するということが、できてない
ということです


増地様、今年82歳を迎えられるのですが、そのお元気なこと
また、人を楽しませ、人に慕われる人柄は、ますます、磨きが
かかってるといっていいのかなと、思う、そんな方です
そう、おばあ様のやさしさのなかで、いい話が聞ける
そういう存在です


いつもであれば、「人との出会い」ということが
いかに不思議で、大事で、その出会いを、貴重なものとして
受け取れる自分でいようという、話。そして、その人と
接するときの、基本の基本」、「傾聴」というお話に
なります


四十数年前。中学生だった私が、増地先生のお宅にお邪魔したとき
この、中学生の自分の言葉を、真剣に聞いてくださる増地夫妻の
お人柄に、感銘したのです
先代、増地徳則氏は、私が入社してからも、社長と担当という
立場になってからも、そのとき、還暦をむかえようというとき
ちょうど、いまの自分ですね、そういう年齢だったかたが
二十代の自分の言葉を、いつも真剣に受け止めてくださいました


さて、新入社員研修。
増地様が、この機会に、当社にいらしてくださらないのは
いたしかたないこととしても、機会の損失として、痛いことです


別の話をしてるとき、今年入社してくれた、新入社員に
私から「意識化の原則」という話をしました


たとえば、テニスの練習。いま自分が練習したいことを
明確にする。ボレーの練習で、まずボールをスイートスポットに
確実にあてること、このことに集中して、やってみる
それがうまくなったら、ボレーは基本アンダースピンと
いわれる、簡単にいえば、ボールの下をこするように
打つのが基本ですが、そのアンダースピンを、やわらかく
かけることに「意識」を集中する。


スポーツでよくいわれる「意識化の原則」ということは
レーニングを、いいこととする、あらゆることに
あてはまると思います


ここで、申し上げたいのは、増地さんの言葉を直接
聞くことができなかった、今年の新入社員のみんな。
たとえば、このブログを通して、であるとか、私の口から
増地さんの伝えたいことを、受け取るとすれば
増地さんご本人が伝えるということと、ニュアンスは変わります
だけど、意識して、「受け取ろう」という気持ちが
はっきりでれば、また、こういう危機感のもと
「どう生きるか」ということに、気持ちをもって
そういうなかで、「出会い」といった言葉をかみしめてくれれば
このとき、だからこそ、感じられる、なにかを
受け取ることができる、そう思います