アルプスの少女ハイジ

アルプスの少女ハイジ、を再放送でみていて
人と人のやりとりによる、感情の表現が豊かなこと
ついつい引き込まれる、ストーリィの巧みなこと
キャラクターがいいこと(原作が、優れてるところ)を
感じます


ハイジが、アルムにきて、おじいさんとの暮らしを
はじめて、おじいさんが、頑なな心で、村の人との接触
しなかった、状態から、ハイジと心通わせるということ


ピーターがまだ、少年の未熟さ、不器用さから、つい
思いやりにかけた、やりとりをしてしまう、そういうとき
おじいさんは、大人の対応で、ハイジの心に寄り添い
その幼い様子を見守る


人は、「誰かを守る」ということを通じて
自分の心身を、成長させるということがあると思います
ゆえ、「親」になるということは、そのアイデンティティ
はっきりさせ、他人との関係を、構築しやすくする効果が
あるように思います


ハイジの素直なこと、その動物や自然に関わり、愛し
自分の心の成長をしていく道筋を、無意識ながら、一生懸命
たどっています。誰もが応援したくなる、そういう存在でしょう
ハイジと関わる、キャラクターはそれぞれに、ハイジを育む
役割をするのでしょう。おじいさん、ペーターそして
テーデ、おそらくは後ででてくる、こわい家庭教師さえ
その立場で、ハイジを育てるのです


「人はやりとりで、成長する」
この言葉を、ハイジをみていて、「そうなんだ」と
素直にうなづけるのを、感じます


やりとりをしながら、友情や愛情を育て、その相手と
大切な関係を築く。そして、別れだったり、ときには
「死」ということにも直面して、人生の無常さ、悲しさ
そして、喜び、平時にあるということがどんなに大切なのか
ということが、理解できるようになる。


こうした、育みといったことが、人間の人格形成に
いかに大事なことか、気づかせてくれる、ストーリィです


もう30年以上、くりかえし、読み返してる
思い出のマーニー」。この物語も、主人公が
大切な人と出会い、その人と交流するなかで、自分の心の
よじれといったことを、直していける物語といえます


人は大切な人と、出会って、そのやりとりを大事に
感じる、そういうことが、本当に生きていくうえで
欠くことのできないことなんだと、気づきます