伝えるから育てるへ

荒井良二という絵本作家がいます
好きな、絵本に、「朝になったので、窓を開けますよ」
というのがあります


朝、という空気感、そしてそれを喜んでる人
そうしたことが、ふわっとひろがる、大好きな本


いせひでこ、「チェロの木」チェロの材料となる木
そして、その木を育ててる森。親子の
あたたかさ、手作りするチェロの伝わってくるまで
あたたかく、手作りのよさがでてる、色、形


こうした、絵本たちは、見た人に、たとえば、色
空気感といったことの、愛しさ、うれしさとか伝えていく
という感覚があります


たとえば、絵、たとえば、音楽が、人の心を共感させて
感動を生む。こんな素晴らしいことって、ほかに
あるでしょうか


伝わる、ということに、価値を思います
そして、その価値を理解し、また伝えていきたいと
思います


私は、若い人が活躍するステージを作りたい
そのために、会社をやってるといっていい。
人が活躍するステージは、人と人の信頼が土台だと
感じます


ステージ、例えば、演劇に例えてみましょう
実際、ステージの上で「演ずる」キャスト
そのキャストを、照明で照らす人。音でアシストする人
大道具の人、小道具の人、メイクキャップ、衣装
演出をする人、舞台監督の人、デザイナー、マネージャ


こうした人が、ひとつのステージを作るんだと
心をあわせていくことができるから、舞台は開きます
言い換えれば、心をあわせて、感動を作ろうとすれば
いい舞台になります


演劇の効果に、アンサンブルによる、楽しさ、教育効果
ということが言われます
実際、例えば、キャストがこう動いたときに、効果音がして
なにかが、飛び出すといった演出があったとして
それぞれ、その瞬間を作り出すということを
一致してやらなければ、そんな効果は、陳腐になってしまいます
ゆえ、参加してる人は、その舞台に集中し、なにを目指しているか
理解、行動するということが、必要になります


たとえば、会社で仕事するということ
これも、上のような、いま例えばひとりの技術者が育とうと
している、そういうなかで、大事な顧客の要求をうまく
取り込めるか?そういう瀬戸際だったりします


ある仕事が人を育てる。そういうことは
よく言われることです。そしてその仕事をするステージが
信頼で、結ばれてるそういうことが、とても大事です
また、ステージの土台が、まだまだ強固と言えないなと
すれば、強固にしていく、意思と工数をかける
その過程なんだということが、最低限必要と思います


信頼に基づいた、舞台で、ある行動をする
それが、会社に貢献し、ひいては、社会に貢献するように
なる、それを実感しながら、なにかをやる。そういうことが
人を育てる、前提といっていいと感じます