月と景色

一昨日、昨日の月の美しさは、とてもいいものでした
「観月台」と呼ばれる場所が、昔作られた庭園にあるのを
みたことがありますね


月を見る、ということにこだわった、足利義政が、銀閣寺を
作ったことは、よく知られてることです
少し前の、NHKの番組で、月をみながら宴会をするのが
好きだった義政のこだわりといったことを、やっていて
月が、遅い時間からでて、明け方沈むまで楽しんでいた
という場面があって、ありゃ、ここまでやるのかと
思ったのを思い出します


東山魁夷が、京洛四季という連作のなかで、花明かりという
作品を描いています。この絵を描いたときの、文章も
残していて、ぜひ実際の描いた場所にいってみたいと
思いました


もう10年近く前ですが、京都円山公園に花明かりの
場面を見に行きました
枝垂れ桜は、ほんとうに、こぼれるように咲き、そのうえ
東山から月が昇ってきたのです


あこがれた風景は、ある程度再現されたのです


ただし、実際のところ、宴会してる円山公園の喧騒が
どうも、雰囲気に浸るというところまでいかず・・・


でも、想像するに、東山魁夷はやっぱり、人の姿も
みていたのかと思いました。そうしたうえで、美しい月と
花だけ、絵にしたのかもしれません


ときどき、人、(自分も含めてなのですが)が、自然の
美しさを邪魔してること、そして、建物を建てるとかは
そのまま、そうとも言えるのですが、自然破壊の当事者だと
思えてくることがあります
そういうこともあって、最近は、まわりの景色との
調和を目指す、建築物の在り方が、模索されてるもの
ありますね


月をみること
そうした時間を、大事にできること
それが、人生を楽しむ、大事なヒントになるように
思います


梅雨が明けて、暑いことは、体にこたえますね
だけど、やっぱり青空があり、ときに月がくっきり浮かぶ
景色は、なにものにも代えがたいものだなと、しきりに
感心しました。