未来を見る

シリコンバレー式 最強の育て方」  世古詞一
このなかで、著者の世古氏は、こんなに、不透明
先が見えない世の中において、若い人が、自分のキャリアデザイン
についうて、これこれと、明確に言えない、というこは
むしろ、よくある、ことと、受け止めてあげる
ほうがいいと、書いています


自分は、今、57歳。自分が育った、昭和40年代、50年代
というのは、本当に歴史上でも、世界中でも、あんなに
いい時代というんは、ないのかもしれないと、感じ始めて
います


日本の状況、マーケットの状況などが、信じられないくらい
よかったのでしょう。経済は発展し、誰もが、未来は
明るいと漠然と信られたのですよ
この信じられたというのが、実に大事なことです
毎年経済発展があって、ということが
大きいのかなと思います


一方で、平成の世はどうでしょうか?
経済発展はない。実際、これ、こんなすごい円高
あったりして、それでも、いくつかの分野や製品では
世界のマーケットで日本って一定の地位を保ってるって
すごいこと、とも、言えそうなのですが
ともあれ、表面上でいえば、経済発展ないのです
少子高齢化がすすんでる。これから、豊かになるどころか
貧しくなるという、感覚さえある


さらには、「格差」といったことが、気になります
どうも、10代、20代の人の話、様子をみると、格差があって
それは超えられないという、認識があるようなのです


今年も、新入社員研修の講師にたちました
そして、感じるのが、目の前のことをやることに
あせっているのではないか?ということ


ひとつの仕事をやろうとしたら、人生をかけてやるということが
見えてくるものです。人に信頼してもらうにはそうした
自分のスタンス、自分の軸として、この仕事をほんとうに
やりたくてやっています、そういうことが、必要と思います


そう気づくまえに、当面できることをやります
が、どうも、やってること、なのです


世の中の動きが速い。遅れまいとあせる
このくりかえし


いいえ、ちょっと待ってくれ
大事なことは、そうした、遅れまいとして、あせって
つけた、知識、じゃないよ
知識を使える、知恵ということが、大事だし
その知恵をつけていく、生き方といったことを磨く
ということが大事だよ


そう言い続けてきたつもりなのですが、どうも
コミュニケーションはずれてしまいがちです


ごく最近、文脈理解力ということを、何人かの人と
話しまました。この言葉は、15年ほどまえでしょうか
大久保幸夫、「仕事のための12の基礎力」という
本から知りました。本のなかで、例として、「世代の差」
ということを、大久保さんは持ち出しています


さて、未来を肯定的に、明るくなるととらえる人と
未来は、明るくない、厳しいととらえる人は
やっぱり、コミュニケーションってずれるでしょうね


そして、もしかして、自分の未来は明るくない、だから
「今」を生きるのが、大事なんだと、やってるとしたら
こわいことですね


そうじゃない、未来は明るいよと、伝えて、信じてもらう
それが大事だと、思う、自分でした