絵本の店

しろうと、同士が話をして

先日たちよった、絵本の専門店のオーナーさん
私たち、しろうとだから・・・
そういうことができる、というのが、強みといっていいのでは
ないでしょうか


子供に、子供の視点に添って、絵本を与えたい
絵本の楽しさを、分かちたい
そういうことで、絵本を扱ってる。そういうことが
とてもよくわかるのです
それ以外は、しろうとだって、そのことがしたいという
気持ちがぶれないなら、いいのではないでしょうか?


いま、私は、会社の経営者です。20年やってきて
しろうと、です、というのは、なにか自分のキャリアにも
自分を信じて、ついてきてる人にも、失礼なのかも
しれません
だけど、何年やったから、というのは、別なのですよね
気持ちとして、初心者としての、新鮮さを失わない
そういうことが、大事とも思います


人を大事にする、経営をしたい
人を大事にする、その第一歩であり、ずっと続けていく
こととして、傾聴ということを、あげます
河合隼雄先生の著書を教科書として、全身で相手の言葉を
聞くのです


このことを、意識してやってみて、いかに難しいか
ということを、感じます
それでも、この点はゆずれない。傾聴して、相手の心を
理解したい。


実際のところ、ITの会社の経営者も、絵本のオーナーさんも
人の心に添うということでは、似てるといっていいのかも
しれません


好きな作家は?と聞かれたので、荒井良二さんと答えました
会ったことはないので、こういうことを安易にいうのは、
ちょっとそれこそ、乱暴かもしれませんが、テレビの番組でみて
感じる荒井さんの、良さっていうのは、子供の視線を忘れない
ってことのように、思います


あるとき、荒井良二さん、だったり、いせひでこさんだったりの
絵本の世界は、まるで散文詩のようで、美しく、だけど
ストーリィというより、やっぱり「詩」なのではないかって
気がしました


詩の世界なら、やっぱり傾聴かなとも、思ったりします
行間にある、なにか、気持ちなのか、雰囲気なのか
それを、聞く。それが、荒井さん、いせさんの絵本に
接するということなのかなと。


柳田邦夫さんは、絵本というのは、大変すばらしいメディアだと
その著書でいっています。そう、伝わってくるもの
その伝える、存在としての、絵本としてとらえるのも
面白いです


絵本の店にお邪魔して、あらためて、店、という空間が
素敵な、それこそ、伝えあう、出会う、いい場所に
思えてきました
そうした場所にときどき、行って、ふれていると
なにか、世界がいい感じに染まったり、また、扉が
見えて来たりするのだと、わくわくしました