コミュニティの話

日本家屋のいくつかの例に、「縁側」と言う場所がありますね
この縁側、家の外でもない、中でもない、そういう不思議な
場所に、興味がわきます


ごく近しい、ご近所さんなら、縁側がいわば外交の場所に
なるといいます。外の空気にふれていてちょうどいい
気温、時間ならそこで過ごす時間があること
それには、やっぱりそれにふさわしい、外の世界との
いい感じの距離感があること、と、思います


家、ということ。できれば家が、まわりの世界と接してる
そういうことが望ましいのだと、思うのです
まわりから、声かけられるという感じの場所、空間がある
そういうまわりを気にしながら、生活するということがある


先日テレビで、パリのパサージュという屋根付きの商店街と
いったところを、紹介してるのを、見ました
パリのオペラ座から、ルーブルに伸びる通りを、東京の
銀座の通りとしたら、まさに新橋か、といった場所に
パサージュは点在していました


素敵だなと思うのが、古くからある店が残ってるということ
それから、古くからあることも影響するのかも
しれないですが、隣近所が仲がいいのです。いいえ
仲がいいという表現では足りません。とても強い絆のある
コミュニティなのでしょう


地域コミュニティが、しっかりある
これは、たとえば、子育て、防災、といったことに本当に
大きな影響があると、感じます。人は口コミということを
信じますし、なにより「防災」といったことになれば
実際、人の命に係わることで、その場所の情報というのが
いかに大事かということは、くりかえすまでもないですね


日本で、少子高齢化ということが、問題として扱われ
たとえば、子育てしやすいような、税制だったり、駅前に
保育園をといった規制緩和だったり、なにかしら、対処しよう
という動きはある、かもしれません。ですが、少子高齢化
ということの、方向を変える道筋は遠いと思います


地域コミュニティがしっかりある、そういうことが
実際、ここを変えるヒントにもなるのでは?という感じを
ずっと、持っています


話はもどって、パサージュ。その場所が好きでその場所で
商売するってことに誇りをもって、という人が住む場所
行きたくなりました
パリは、いろんなことが特別といっていいのだと思うのですが
またひとつ、認識しました
コミュニティのある、町。すごいなと、思いました