友人への手紙

手紙が好きです。はがきをよく書きます
今週書いた、友人へのはがき。書きながら?
あれれ、これ、もう、このまえ一度書いてないか?
そう同じ、主題ではがきを、その友人には書いていました


そう思って、ではないのですが、「美」の語源は
羊が大きいと書くのだねと、最近私も知った、ちょっと
したエピソードを書き添えていました
意識して、書いたのか?つまり2回目の同じ主題の
手紙だから?


いいえ、意識はしていないのです。だけど、主題は
ほぼ、一緒でも書いてる自分の気持ちがちがうし
いいのかなとも思えてきました


その友人は、言葉、自体にも、アートにも関心が
あって、いろいろ、感じてくれるのかなと、期待も
しました


さて、羊が大きいという、「美」という文字を
解説してくれた、千住博さん。彼はそのたとえとして
クジャクが、美しい羽根を広げることを、あげました
人間がそれを、美しいとみる。クジャクの雌も
その広げた羽について、どこにも虫に食われたり
しないで、勢いのあるように見えるその羽の
状態から、生きる力がみなぎってると、感じてるのでは
ないか、と、書きます


そうした、生きる力に、近いもの。「羊」というのは
ご存じのように、着るものになり、乳を搾って食料
もちろん、肉も大切な食糧です。こうした「生きる」
ために大切なもの。これが大きい。これを
美しいと表現するのだと、書きます


少し話が飛びますが、ごく最近、うつわの専門店で
見つけた、美濃焼だという、マグカップ
そのカップを見て、手に取ってみて連想したのは
信州、大町の中山高原。広々とした、大地。仰ぎ見れば
北アルプスの山々。あーここは、19世紀のスイスなのでは
と、自分が時空を超えて、ある場所にとんでいったのかと
錯覚したくなるような、風景。


その中山高原には、美麻珈琲というこれまた、ほんとに
雰囲気のいい、店があります
その珈琲を、このマグカップで飲んでみたいと
そういう連想でした


美しいもの、だったり、きれいな風景といった
ものは、「相乗効果」ともいえる、いいもの同士が
響きあうといった、なにかというのが、あるように
思うのです


少し乱暴な、たとえ話ですが、うまいものに、うまい酒が
最高に響きあうように、なのですね


友人へのはがき。
その友人を思い浮かべたとき、あ、この人にはぜひ
いま自分がアートから感じてることを伝えてみたい
そんな気持ちから、手が動きました
ある友人と会うと、たとえば、器の話をしてる
別の友人とは、音楽の話をしてる
最近知り合った、経営者とは、チームビルディング、リーダーシップの
話をしてる


実際のところ、どのテーマも永遠の、テーマで話はつきない
ものなのです