班活動

ANAの教え方、という本を読んでいました
そのなかで、「班」という年代がちがう、人を集めたものを
会社内に作って、同じメンバーで打合せをし、会食も
するという、内容があって、いいなと思いました


ANAがなぜ、班を作ったか。それは、1990年代以降、徹底した
効率化を求められる中、シフトの組み方が、社員が育つ
ということと、関係なく組まれていて、先輩社員→後輩へ
という大事なことが伝わらないということが、問題に
なったことが、きっかけだと、書いてあります


班には、班長、副班長のほか、中堅の先輩社員、それから
まだ若いけど、2年目、3年目の社員、そして1年目の社員と
年代ばらばらと、はいってるということ
1年目の社員には、すぐうえの2年目、3年目の社員が面倒を
みる役になるとあります


シフトをどんどんしてしまうと、同じ先輩といっしょに
仕事をするというのが、かなり減るのだと、いいます
そういうとき、班という変わらないメンツのなかで
繰り返し会うということが、会話につながりがでて
なにに若手が悩んでいるのか、先輩もどう教える、伝えるのが
いいのか、ということ、繰り返される中で、学びがあるのだと
でてきます


あ、これはぜひ、当社内でもやってみようと思いました
システム開発の仕事は、その仕事の環境、またお客様の都合上
こちらの思うような、チーム構成をいつも作れるわけでは
ありません
そして、本社にいる、自分もそう、会社の中心メンバーも
ある特定の社員に、うまく複数接するということは、なにかを
意識して、接点を作っていくということをしなければ
どんどん、減ってしまいます


あたりまえ、なのですが、同じ会社に所属して、先輩社員が
後輩になにかを伝えていく。このことがとてもうまくできれば
きっと、いいチームができる、いい関係性のなかで、気づきが
ある、やりとりができる。そう思っています


月に一度の全体会議のなかに、あえて、管理職をいれない
班というグループを作って、話してる時間を作りました


先輩が後輩になにかを伝えると言いましたが、先輩も
なにか自分がいいと思うことを、後輩に話すということが
それ自体、学びにつながることがあり、意識があがるのです


仕事のノウハウといった本に、複数のってることをみたことが
ありますが、なにかしらを理解するということ。私たちの仕事の
なかで言えば、システムのつながりを理解するといったこと
こうした、理解することに、一番いい方法というのは、他人に
説明してみるということ、つまり教えるという行為だとでてきます


一定のところ、注意深くみていれば、他人に何かを説明してる
ところをみれば、その説明してる本人が、対象に対して
どれだけ、理解をし、またどれだけ、その説明してる相手に
対して、真剣か、ということはわかるものです


親が好きで、やってることを、子供が好きになるということ
これはとても、よくあることです。別の人がやって、興味をもって
のめりこんでること、であれば、みている人は、関心をもつもの
と、思います
そこから、自分なりの工夫だったり、自分なりのやり方を考える
などして、「自分の世界」というのが開けてくれば、そのことは
素晴らしいことです


ANAの本では、班長は父親、副班長は母親、先輩は兄であり姉だと
書かれています。そう疑似家族ように、お互いを気にして
成長すると、それをよしとしてるのです


班という活動は、その参加するメンバーの心がけで、とてもいい
活動にもなり、その逆をいけば、おそらくは退屈な場になっていく
ということもあります。そうした、自分の存在を感じながら参加して
ほしいです。自分が作っていくという意識をもってほしいです