班の話

当社で「班」という、管理職はぬきの、社員のグループを
作りました。もとねたは、「ANAの教え方」という本からです


ANAでは、1980年代からでしょう。効率化ということで
シフトを組んで、整備、乗務というのが決まるようになって
そうなると、毎回ちがう顔ぶれのチームがその日の、シフトと
なるわけです。そこで起こるのが、「大事なことが伝わらない」
という事象だといいます
整備で、先輩から後輩で、ここが大事だよだとか
乗務していくメンバーにしても、同じ顔触れなら
伝わる、話ができていたことが、シフトでぐるぐるかわると
話がなかなかできない、ということが起こります


そこで、班というシフトと別に、いつも同じ顔触れで
会う、グループを作ったというのですね
班長、副班長がいわば、おとうさん、おかあさん
その次の先輩になるのが、お兄さん、お姉さんとなる
ということ。一番若い人のあれこれを聞くのは直接は
すぐうえの先輩があたるということ


このやり方、いいなと思いました
ITの会社でやってるのは、プロジェクトごと、ばらばらの
勤務が多いということです。可能なかぎり、5人とか3人とか
グループにはしていますが、そのなかでもときには、担当が
別れてしまうなんてこともあります


そういうとき、いかに継続的な、顔のつながりを作っていくか
これが、課題といっていいこととなります
そこで、「班」ということですね


月に一度の月例報告といっていい、全体会議で、毎回同じ班の
メンバーで話す時間をとります。ここが大事だと思っています


班ということに関わらず、社内に向けて、「話し合い、うまくなろう」
ということを、繰り返しています
話し合いがうまい、仲間同士ということなら、理想としては
自分のことを、さらけだし、ときには耳の痛いことも言い合う
ということだと、考えます
ただ、なかなかハードルは高いものがありますね


そもそも、一度も自分のことを、さらけだすというような
そんな話をしたことがない、といっていい人もいるようです
だからこそ、大事なことなのですが、うまく見本もみつからないで
どうしようと、困ったみたいなことになりがちです


「絶対的な時間の確保」ということが、頭に浮かびます
「さあ、仲間になろう」といって、一回二回話したから
仲間としての意識が生まれるか?ってそんな簡単にはいかない
ということもありそうです


仲間といっていいのは、試行錯誤して、なにか作り出す
なにかの達成感のあること、そんなことがあって、自然と
でてくる、感覚といっていいかもしれないです。焦ってはいけない
ですね


わが社で、班を作って、そろそろ4年目くらいになります
「話す」というこは、うまいかとか、効果がどうかということは
いったん、目をつぶったとして、話すことが、自然にできるということに
近づいてるのではないかなと、このごろ思います


いい仲間が、一定のところ、くりかえし話すということで
「気づき」があって、その気づきが積み重なって、たとえば
なにか、いい方法、工夫について、励ましあってみつけてく
そんなふうな、やりとりが増えていったとしたら?そういう想像は
すごく楽しいし、もうちょっとで、できるかなと、期待します


チームビルディング。ある人から、まず関係性の構築からという
話がでました
ふーん、確かにそうかな、と思いながら、ただ待ってるわけにも
いかないな?じゃあ?話し合い?といった試行錯誤をしています
話し合いこそ、関係性ができてくると楽しいのですが、そこに
のっかっていくまでに、つまりうまく火が付くといったらいいか
話し合いが、まわるようになるまでが、ちょっと時間かかるかも
しれないなと思うのでした