美術館

絵をみて、よかった、と、思えるのは
作家が表現しようとした、何かに自分のほうでも、共感
だったり、共感までいかなくても、作家がみせてくれたものへ
いいなという、感覚があって、「見てよかった」となるのだと
感じます


パリ、オランジェリー美術館の、モネの部屋。その部屋の
入り口に、モネの言葉として、この絵をみて、日ごろの疲れを
忘れるような、そんな風な時間になればいいと、願ってる
という、ことがあって、モネの絵を描くその、気持ちに
いいなと思ったのです


アーティストは、その自分の感じてることを、絵にする
のですね。アーティストが感じてること、だから、絵になると
いっていいと思います


今年はじめの、アーティゾン美術館では、明治の画家、青木繁
海の幸を展示、また現代のアーティストの森村泰昌は、そのコンセプトを
ひっぱり、昭和初期だとか、バブルのときだとかに、セルフポートレイト
という、森村の手法で、本歌取りといったことを、やってみせます


ずいぶんまえに、森村が、日本、また世界の女優を
セルフポートレイトして、みせて、その妖艶といった雰囲気に
おっと、驚いたことを思い出します


生きてる人がいろいろのように、絵もいろいろです
だから、面白いともいえるのでしょうし、そのいろいろの
なかから、自分がいいなと思える、そういう絵をみている
探し出してる、そういうことも、楽しみだともいえそうです


週末に、美術館に通うのは、そうした楽しみをみつけるため
と思っています。そして、可能なら、見てその感想とか
コメントを言い合うというのも、楽しいことです


アートをみて、楽しむということ。千住博は、何か特別な
勉強をして、アートをみるということが、必要なんてことは
ないt、いいます。出前にきた、アートには素人の人に
自分の絵をみせて、どれが好きかとたずねてみるといいます
そして、こっちだと、選ぶそのことは、驚くほど自分がそうだなと
思ってることと、いっしょだと、いいます


アート、奥が深いし、いろんな知識をともなったほうが、より
楽しめるということも、事実だと思います。だけど、まずは
忘れてはならないのは、見て、感じることと思います
知識が少しついてくると、知ってることにとらわれて、みるという
ことで、感じるようり、前段に知ってることで、感じるがずれる
フィルターがかかるということが、とてもよくあることです


人間は、言葉を通じて考えるし、記憶します。だけどその
みた、瞬間のその感覚を大事にするというのも、やっぱり
忘れないように、したいところと、思った時間になりました


週末の美術館の時間、まだまだ、楽しめそうです