日本人の良さ

5年ほど、前と記憶しています
新入社員のお世話になった、大学、ゼミの先生とお話をしました
「あなたは、会社をどんなふうに、やっていくつもりですか?」
そういう質問に対して、とても漠然としていましたが
「日本人、であり、日本の良さを生かした、なにかがしたいです」
と答えていました
その大学の先生は「いいですね、というのは、これからおそらくは
言語というのは、気にしなくていいというときがもうきますね」
そういう話になりました


言語の差を気にしないでいい
そのとき、だからこそ、自分たちの国の文化を理解し
自分たちの国はこれこれです。こういういいところがあります
と、伝えられるということが、大事だと、お話してくださりました


さて、日本の文化のよいところとは?なにか
この大きな、問いに対して、どういうことを、答えられるのか?
最近読んだ小説に、「かつての日本は」という言い方で
例えば、大きな、樹齢の長い、木。岩、山、といったものが
「神」であったと、言う、記述があって、そういう神の存在を
ぬきにして、日本人の、日本のなにがしを、話すのは、無理な
ことなんだんと、感じました


唐招提寺の、襖絵を描くという依頼を受けた、東山魁夷
鑑真和上が、日本に来て、仏教を広めるという、大きな気持ちに
応えていく、そういう絵、と考えた。そして、「山と海」の
美しさを、うたいあげた絵を完成させたという、話があります


山と海が美しい国安曇野で出会った、山下大五郎は、シベリアに
戦後、抑留されたあと、舞鶴にもどってきて、日本というのは
なんて、美しい国なんだと、感動したと、残しています


山や、海を、神とあがめることができた、日本人の感性は
まだ、残っているのでしょうか
仮に、千年といった、長い時間をかけて、山であり海、自然を
愛でてきた、日本人というものを、感じられなくなってるのが
現代人だとしたら、なんていう、大きなものを、私たちは
失ってしまっているということに、ならないですか


日本人のよさを、生かした、なにかをしたい
ずっと、思っていたい、気持ちになりました
日本に生きた、日本の良さを知ってる、自分でいたいと心から
思います


そうした、何かに近づくには、どうしたらいいのか
どうも、都会に住んでいると、日本の良さというのは、もうない
というように、見えてきます。地方にこそ、「かつての日本人が
愛でたもの」があるように、思います


今の朝ドラ、ちむどんどんでは、東京で活躍をはじめる、主人公が
いて、だけど、その心だったり、その気持ちをささえてる
家族は、沖縄のつながりが、ググっと支えてる、そんなふうに
見えてきます


日本人の良さ、というのは、人のつながり、というように
言ってもいいとも、思えてきます
日本人だから、できるチームワーク、チームのすごさで
色んな事を、乗り切っていく
まずは、そこから、とも、思えてきました