伝えること、伝わること

伝えていくことがしたい、そういう思いがあります
これは、まず、人間として根源的にもつものと、認識します
それから、今自分は、経営者として、リーダーシップを
発揮する立場として、そう思います


登山してる、グループがいるとします。リーダーとしては
あの山に登ろうという、山を指し示すことが大事です
その山が見えるとき、グループの結束、また積極性というのが
盛り上がり、山道を進ませるのだと、いいます


こうした、たとえ話に、会社経営ということを、あてはめる
というのは、わかりやすいこともありますが、誤解も生みます
現実として、「山」のようなわかりやすい、目標がみえてるとき
見えてないときということが、あると、認識するからです


大上段な話に限定ということであれば、山に登る話は
ちょっと、いい感じの話になりやすいでしょう。山に登るんだよ
ということ。継続は力なり。大きな長期目標といったことを
考えるには必要です


はたして、人間というか、担当者として、大きな長期目標が
あれば、日々努力していけるのでしょうか
ちょこちょこと、小刻みな、マイルストーンをおいて、それを
クリアしていくということが、今は精いっぱいという
人って、かなりいますよね


ちょこちょこと、小さな目標を、というとき、その目標が
所属するチーム、所属する会社の進む、目標、存在意義
といったことに、シンクロしていれば、いいです
だけど、だれがそれを、確認、見守るのでしょう
そういう人を、極力減らしてしまってるのが、今の世の中
とも見えてきます


勢い、担当者のいろいろが、複雑、またやることがどこまでが
みえにくくなります。また、一応といっていい、管理者である
プレイングマネージャは、それこそ、集団皿回し状態になります


経営者、私に近い立場の人が、大上段な話をしたときに
プレイングマネージャだったり、ときには直接、担当者だったり
それは、「偉い人がなにかやってること」として、自分事として
とらえられない、そういうことが起こります


経営者が、担当者に寄り添うだけの、いろいろな情報、気持ち
パイプといったことが、十分あれば、まだ近いところに
いけますが、なかなか、それもずれてることも多いのは
よく知ってると思います


こんなふうに、思うと、プロジェクトそのものを回してる人の
いろいろを、改善することと、もっと長期的な視点をもてる
誰かが、近くにいるようにするということと、両方やらないと
いろいろうまくいかないなと、見えてきます


言葉というのは、不完全というか、思ったほど、うまく伝わらない
という前提にたって、使わないと、失敗します
そういうとき、やはりそれでも、言葉を使い、相手の気持ちの近くに
行って、伝えていく。大事なことと、思います
また、そうした思いを持った、仲間をふやさなければ、チームは
うまくいかない、そう、肝に命じる必要があります