マティス

好きなものはなんですか?と言われたら
絵を見るのがすきですと答えます


昨年、東京都美術館のパリ、ポンピドウ美術館所蔵の
マティス展から、マティスブームがきています
マティスいいです
じゃあ、マティスの絵ってなにがいいのですかと聞かれたら


二つ思い浮かびます


ひとつめ:色彩
マティスは南フランスの地中海に面した街で「光」を
とらえました。それだけでなく、色にこだわってる、エピソードで
いえば、美しい色した鳥をたくさん飼っていて、いつも見ていたとか
部屋に招かれると、マティスの住まいの部屋の色彩の世界に
招かれた人は、圧倒されるとか、いくつもでてきますね


数年前、マティスに絵をみてもらって、きっとマティス
追いかけた画家、青山義男という方がいますが
その絵について、マティスが「色彩をもってる」と言ったとか・・・


ふたつめ:安楽椅子
マティスは、自分の作品が見る人にとって安楽椅子のような
感覚で、その世界にはいってくれたらいいと、言った
という記録があります
このことは、ぜひその世界に入りたいと思わせる、言葉であり
そのことを意識して絵をみると、だんだん少しは世界に
はいっていけてるような、そんなふうにも思い始めたのです


絵をみるということ
いろんな楽しみがあっていいと思います
つい、絵そのものより、絵を描いてる画家の思い
また人生といったこと、生き方といったことに
思いをはせる自分がいます
なぜ?それは、アーティストの生き方に刺激を受けたことがあって
くりかえしたいと思う自分がいること
正直、「絵」そのものを感じるにしても、その絵のテクニックなどを
知るにしても、絵を描かない自分には手に余るところが大きいと
いつも感じてること


でも、マティス
絵、色彩いいなと思います
なぜ?わからない。おそらくは、やはり、マティス
心酔していたといっていい、猪熊弦一郎の言うところの
マティスの絵をみせると、たいていの子どもたちは好きだと
いいますとのこと、そのあたりの、わかりやすさ
人に親しみを感じさせるなにかが、そう思わせてくれると
思うのです


なにか、親しみを感じる
そういう点で、共通すると思うのが、柚木沙美郎の
切り絵だったりします
マティスも最晩年は切り絵にて、表現したということがあり
そのやることも共通してるのですが、おそらくは
目指してる、親しみやすさ、おそらくは子供でも
(いいえ、子供だからということもあるでしょう)
見えてくる、近づきたいと思うなにかがあると感じます


マティスいいです
今年も日本で、マティスの展覧会が企画されていて
うれしいです