実相院

京都 岩倉にある、実相院門跡
床もみじで、観光客が増えた所ですね
実際、私もいってみようと思ったのは、夏川草介の小説の
なかで、主人公が、床もみじを感動してみるという
場面があったからとなります


季節は冬、雪が積もれば、それも映って美しい
というのは、お寺のなかにあった映像でみたのですが
それもない
「墨絵」のような、色のないときにお邪魔しました
墨絵、水墨画がそうのように、色のないときに
想像して楽しむのも、ひとつの面白みだとか
思いながら、みてみました


そして、お寺がお寺らしい、といえる、「静かさ」は
十分楽しめました


岩倉駅から行くとしたら、駅のすぐ西側を流れてる、岩倉川を
たどって、山に向かっていくのがいいと思います
ゆるやかな、傾斜。住宅街といっても、古い家も多い
ところどころ、畑もあるようなのどかな道を行きます


登っていけば、川はだんだん、「瀬」といっていい
流れが早くなるのを、感じます。道もちょっと細くなり
山が近いなというところを、左に折れたら、そこが
実相院です


鎌倉の寺になじんだ、私としては、山が迫ってるところに
寺があって、そこで、静かな時間が過ごせるというのは
ときどき、週末にやる、自分のリフレッシュの時間といっていい
やり方です
それと、ほぼ似てる状況を、京都で味わうことができました


庭は、解説によると、平成になって、市民参加で整備したという
ことのようです。ただ、そのまえも庭はあったのだろうと
思います。比叡山が借景です


夏川草介の小説で知ったように、日本人は山であるとか、岩、海
そして木を、神として扱ったという、歴史がありますね
文化といってもいいのだと思います


比叡山は、京都の人にとって、やっぱり神に近い存在なのでは
ないか?そんなふうに、想像しながら、見ます
この寺は、比叡山に向かってあるといっていいかもしれません


寺の中の部屋で、四季の美しさを映像でみました
春の枝垂れ桜、初夏の緑、秋の燃える色
そして、雪景色
素晴らしいと思います。ただ、それぞれ、盛りのころには
こんなに静かな時間は持てないのだろうと想像します


御本尊は、不動明王でした
不動明王の内側は愛情たっぷりなんだと、聖護院で教えてもらってから
少し親しみを感じる仏様です


寺に行く楽しみは、行く人それぞれであっていいでしょう
私の場合は、静けさということが、やっぱり大事と
改めて思う、時間になりました