相手を元気にするには

少しだけ、舞踊のレッスンをかじったことがある
先生の、元気な表情豊かなかたは言う
舞と踊りは、そのエネルギーのもらいかたでちがうのですよ
という


舞は、天から力をもらって、ふわりと舞うというイメージ
踊りは地から力をもらって、どんどこ、リズミカルに動く
イメージなのだと話をしてくれた
言葉だけだと、なかなか伝えるのがしんどいのだが
「舞う」といって、てぶりでふわりと、足もどすどすは
けっしてださずに、しなやかな動き
「踊る」といって、まさに手も足もエネルギッシュに
動かして、リズムに乗るうごきをする


この舞踊ということは、ときどき、人を元気にする
方法だなと思い出すときがある


相手に気づきをうながして、しなやかな動きで、その
目標をみつけるべく、考えることを目座して、刺激を
しつづける


一方、いっしょにいて、まさに前向きな気持ちが
出続けるようなリズムで、その振る舞いを鼓舞する


これって、両方あって、ノッてくるという感じじゃないか
って思う
演劇の舞台において、役者がノッて、演技してくれないと
その芝居自体、とても退屈でやりきれないものに
なってしまう
役者がイキイキと、まさに役にのりうつり舞台にたつ
言い換えると、例のペレジヴァーニエがある状態といっても
いいだろう
そうすることができたら、きっと観客も引き込まれて
独特の雰囲気のなか、素晴らしい空間にできるかもしれない


まさにこれに似たことが、リーダーが担当者に起きてほしい
ことなのではないか
つまり、担当者はその役割をノッて、やり続け、なにかに
気づき、昨日の自分とはちがうものを感じて、集中する


仕事をするってことは、ときに昨日の自分とちがう
自分に出会うということが、ないと、なかなか難しいところがある
まさに、自分自身を投入し、自分の全人格で勝負するなか
生まれてくる、感覚があるはずだ


舞踊という思い
ときどき、気づきを促すことと
いっしょにリズムをきざむこと
このバランスをときどき思う
けれど、やっぱりどちらにせよ、絶対的な量を
確保するのが、まず大変かな


さて、今日も舞い、踊り続けるのです