大寒にはいる

うちの冷蔵庫で、粕漬けを作りました。ひとつは、さわら、
もうひとつは、鶏のささみを入れてみました
さわらは、もともと、持ってる淡泊なおいしさが
粕の衣をまとって、ちょっとひきしまった感覚、
もうひとつは、おだやかさが加わったという感覚で
いい感じでした。ささみは、よく熱を加えるとキュッと
固くなりがちですね。こうしてみると、しっとり感が
あり、やや硬くならずに食べられると思います


そんなことがあって、粕漬けの話を少ししました
実家には毎年、鮭の粕漬けがありました。かなり
塩辛いと思った思い出があります。おそらくですが
上に書いたような、つけ方をすると、食材は
持っても2,3日(少なくともおいしく食べるには)
という感じがあります。「ささみ」であれば、次の日に
食べるとレシピにありました。ところが、実家にあった
鮭の粕漬けは、まさに保存食といった趣で、冷蔵庫にも
いれずに、一冬過ごしたという感じです


ご存じの方も多いでしょうが、数十年前までは、どこの家でも
保存食を特に冬はたくさん持っていたと思います。粕漬け
干しもの、そして、ぬかをはじめとして、野菜漬け、おしんこ
ですよね


冬のおしんこといえば、白菜づけです。よくレシピをみると
こんぶだとか、とうがらしと塩で漬け込む、白菜づけが
でてきます。私の実家では、樽に塩で漬け込みますが
そのほかのだし的なものは、一切いれませんでした
塩のみで、いい感じに発酵した白菜は、とってもおいしく
ごはんをたくさん食べていたのを、思い出します


寒さというのは、おいしいもの、ということでは、まさに
切っても切れない間柄といっていいかもしれないです
いまは、おいしくするために、発酵などのことを使うわけ
ですが、寒いなか、発酵させてこそ、いいものになる
という感覚はあります。温度が高いと、発酵より
腐敗にすすむということなのかもしれないです


発酵といえば、お酒のたぐいですね。日本酒は寒い冬に
仕込んでると思います。もっとも最近は冬だけでなく
仕込むところも増えてるのかな?今度調べてみましょう


寒い季節でいえば、雪があるから、いいといったものが
あるように思います。雪解け水ということが、川を
海を豊かにするという話は何度も聞きます
一番身近なところでは、牡蠣は、雪解け水をもらうから
おいしくなるという話があります(美味しんぼ、で覚えました)
これも、ご存じの方は多いでしょうが、雪解け水が
栄養分豊富ゆえ、海を潤し、海にプランクトンが生きて
それを、食べにくる魚のおなかを見たし、またそうした
魚を追ってくる、大型の魚、イルカ、クジラの類
さらには、鳥たち、ときには、クマをはじめとした
動物たちのおなかを満たす


こんなふうに、動物たちにとっても、大事な水、それを
ゆたかにしてるのは、雪というか寒さも大きな役割を
してると思うと、ふーんって感じで、寒いということも
豊かさにつながるんだなと、思えますね


そんなふうに、さむーいなかですが、前向き思考で
行きましょう。動物たちのうれしそうな姿を想像してね