ガラスが映す

ビニールに水をいれて、ゆらゆらしてるところ
炭酸の泡が、グラスのなかで動くところ
そんな、面白さを、面白くみていられる
そういうことが、実は、やっぱり感性といっていい
その人の面白さなんでしょう


ガラスの作家だという人と話していて
「面白い」「こういうのが好きだ」
というのは、まさに人生の楽しみをさがす
ことと、似ていると思いました


同じ人と、料理でも一致した話・・・
素材の良さをいかにだすか?
これこそ、求めたいものだねという話を
しました


今月の頭に行った、越後湯沢、和風いん越路さんで
いただいた、とれたてのアスパラ菜のおいしさ
こういう、野菜の本来のもってる、みずみずしさ
甘さというのを、知ってほしい
そう思って、社員旅行を企画しました
そして、野菜のおいしさはもちろん、作ってる人柄と
あいまって、舌、も、ですが、心がぐっとあたたかく
満足して、元気がもらえたのです


都会に住んでいると、身近になかなか、野菜を育てて
いるなんて、ことにであえないし、地域社会は
疲弊してるし、人間をみつめる、本来生きていて
大事にすべきことが、見えにくくなってると
言えそうと思うのです


一言もしゃべらずに、コンビニでファーストフードを
買い込んで、ひとりきりで、表情も変えずにそれを
かっこんで・・・それじゃ、感性豊かにしようと
言っても、入り込めるすきまもないじゃないでしょうか?


食事は、ただ、お腹が膨れればいいそんな
ふうに思ってほしくない。大事な気持ち、元気のもと
となるような、楽しみ、美味しさを味わう時間
そして、やっぱり大事な家族といっしょに笑顔が
ある時間であってほしいです。


素材のよさを活かすような・・・
そんな話をして、その人が作ったガラスを思い出すと
オブジェに、ある突起が、なんとも面白く
愛おしく思えてくるのです
光が作り出す、美しさ、ガラスのちょっとした、角度の
変化、ゆがみが、摩訶不思議な色、光線を作ってる


ちょっとした変化、ゆがみが、その個性を作ると言うのは
人生そのものなのかもしれないです
あるとき、ほんの偶然から言葉を交わした人がいて
そのときの、ある空気感、そのときの自分のやりたかったことが
見えてくる。そんなことがあるのが、人生の面白さ
じゃないでしょうか


ほんの30分くらいの会話が、なにか自分のなかの
面白さをみつけたい、種に語りかけてくれた
そんなふうに思えたのでした
うれしい、日曜日の午後でした