あじさい

アジサイが開いてる
そう、淡い色から、青、紫にちょうどグラデーションが
みられます。花によるのだなと思います
先日、知り合いに手紙を書くときに、あじさいが小さい蕾で
という書き出しをしたのですが、今日、気が付いてみると
花は開きだし、目を楽しませてくれています


アジサイの花の見どころは、いろんなところにあるようです
千葉の本土寺もそうです。一度、義父、義母とでかけたのを
思い出します
義父は、車が好き、ゴルフ好き、麻雀好きという、とても
人生を楽しんだ人と思います
私が奥さんと結婚する直前、義父となる人がゴルフが好きで
私はゴルフが下手で、教えてもらえそうという話をちょっとした
年配の知り合いにしたら、「そりゃいいね、長澤さんがゴルフが
下手なことがいい」といわれ?ポカンとしてしまったのです


その人のいいようはこうでした
「ただでさえ、かわいい娘をうばっていく男が憎らしい
そこへきて、ゴルフがうまかったりしたら、余計憎らしいよと
ゴルフが下手で、自分が教えてやるってところがあることが
かわいげがあるということに、なるのさ」


私も、親しくしてる同級生とか、子供がいてどうかすると
結婚するなんて話を聞く歳になりました。そしてそのときの
やりとりが、腑に落ちる感じがいたします


あじさいを見に、鎌倉にでかけるという人、多いようです
鎌倉にも、あじさいの寺と呼ばれる場所があります
明月院がとても、有名です。北鎌倉から、混んでるときに
歩いたら、20分くらいでしょう
ちょっと坂になってるところを、あがっていって、鎌倉の寺は
たいていそうですが、谷の奥まったところに、明月院があります
一見の価値あり、と、思います。今年はそういうことは
ないでしょうが、いつもはアジサイのころは、平日でも込み合います


成就院というもうひとつ、アジサイの寺といっていい場所も
あります。ここは、大仏と極楽寺の間にあるのですが
一番の見どころは、寺に向かう坂道にアジサイが咲いていて
振り返ると、海を見ながらいっしょにアジサイもみれるという
ことでしょうね。またこの成就院は、文覚の木彫りの像が
あって、荻原碌山が、文覚像を作る前に見に来たという
話が残っているようです


話が荻原碌山になります
荻原碌山碌山美術館にて、その作品を見ます
実際、一番最初に見たときは、ふーん。くらいだったのです
だけど、生き方を知り、絶作となる、「女」のモデルの
相馬黒光さんとの、苦しい恋を話として知るにつれて
彫刻が、自分のなかにはいるといっていい、感覚を覚えました


東洋のロダンともいわれる、碌山。その魅力はなに?と
言葉でいうのは、やさしくないですが、生き方と相まって
迫ってくる迫力ということになると思います


あじさいは、人の心を落ち着かせてくれて
深呼吸するそのときに、みれば、一層その美しさが映える
そんなような気がする花です
どうぞ、鎌倉までは今年はいかずに、近くのお散歩くらで
楽しみましょうね