対立と意思決定

お芝居は、「対立」してるものがあること
これが、軸にならないと、できないものと、戯曲を
書く本で、読みました


わかりやすい、「勧善懲悪」の世界。
水戸黄門とか、遠山の金さんなんて、ほんとに
わかりやすい。世の庶民を苦しめる、悪の代名詞みたいな
存在があり、さんざん困らせる。これを、黄門様だとか
金さんがでてきて、こらしめて、一件落着。出演者の
キャラみんなが、よかったねで終わる


恋愛ものというのも、対立の軸があるといっていいでしょう
相手と結ばれるまでに、自分のなかにある葛藤というのも
対立になるかもしれません
ブコメというのも、軸がやっぱりあるから
コメディにもなり、人生の泣き笑いのなかで
ストーリィが進むのですね


学生時代に、思い入れをこめて、やった、ニールサイモンの
「裸足で散歩」があります
このなかで、好きなセリフを披露しましょう


主人公のコリーは、「全てを楽しく」、このことを、自分の
やりたいこと、また、新婚の夫と共有してやりたいことと
エネルギッシュに、そして、かわいく、やっていく
それに巻き込まれていく、新郎、であり、自分の母親
ひょんなことから、母親と親しくなる、ベラスコ氏。


ところが、どこかで歯車は狂い、まわりの誰も楽しくない
といった様子がでてしまい、「あれ、私なにが間違って
いたのかしら」となってしまう


このとき、母親がコリーに言うのですね。「ちょっとだけ
自分を抑えればいいのよ」


実際のところ、人生の大事な、大事な、生き方のこつといっても
いいかもしれないです。はたまた、パートナーとどうにか
角突き合わせずに、おりあいをつける、一番の処方箋という
言い方もできるかもしれません


自分のやりたいことは、もっていていい。だけど、それを
いつも最優先、いつもまわりを巻き込むのがいいのだと
信じ込んで、一歩も譲らない。これでは、まわりはたまった
ものではないでしょう


こんなこと、ですが、ビジネスでも言えてるとも
思うのです
ビジネスでの展開を考えようというとき、あることをやりたいと
主張するのは、大事です。まずやりたいことがあることが
大事なことです。そうなのですが、程よくコントロールしながら
軸としてやりたことは忘れない。開放性といったらいいか
相手から学び、いっしょにいる、仲間からの受け入れる意見は
受け止める。このバランスが難しいわけですが。


数人がいて、その数人がバランスよく、やりたいことを
言い、その平均をとろうなんてやったら、ビジネスのなにかって
決してうまくいくものではありません


だから、大事な意思決定は、ほんとに、大事にしたい
相手をぜひ説得したいというのなら、それだけの、覚悟と
準備をもって、意見をだしあいたい
そのなかで、練り上げていく。そういう過程をやっていて
いいね、となりたいものです