技術者はどう生きるのか

いま、技術の進化ということは、すごく早いのだと
言われています。それがITの世界といっていいのか
遺伝子といった分野といっていいのか?複合のいろいろだとも
言えて、そうなのでしょう


この変化をみて、遅れまいと思うのが、やっぱり人間の気持ち
といっていいかもしれません
ただ、ITの分野でいえば、AIといったことも、すべてが新しくて
素晴らしいと、思いこむのは、時期尚早ともいえて、なにが
できるのか、できないのか、見極めるのが大事とも
言えそうです


もう数年前の話です
VRの分野で、特に、「触覚」ということに、研究の対象を
あてているという、大学の先生と会うことがありました
そのとき、ある本には、たとえば、車のボンネットであるとか
高精度のレンズの仕上げ。こういうことは手作業に頼る
という話があります。なぜでしょう?いまの精度があがった
なにかを使えば、手作業を上回る、仕事をコンピュータに
させるって可能・・・
そういう話をしたときに、その大学の先生は、ぴしゃり。
「データがないのですよ」と説明されました


世の中のこと、データ化するってことは、そこそこ
進んでるとも見えて、実は全然できてない、ということ
そういう分野、対象もあるのだということが、わかります


似てる話で、人間の感情ということ、これを分析、などといったら
データとして???もちろん、割り切り、とかで一部分はできると
しても、できないところもまだまだ残るということが
想像できます


ここで、技術の進歩も、できないところがあるっていうエビデンス
だして、安心しようという話をしようというのでは
ありません
技術万能という考えが、危ういということを言いたいのですね


私たちは、SEの仕事をしていく会社といっていいでしょう
どうやって、いいSEを育てるのか?
この問いは、私たちのような会社では、古くて新しい課題といって
いいのです
かなりまえ、私が転職してすぐくらいでした
そのころ、親しくなったシステム会社の幹部の人に
「業務のわかるSE」を育てるのがいいという、ヒントを
もらいました


確かに、業務アプリケーションを受託するという仕事を
していくとしたら、まさに、正解といっていい、話でしょう


コンピュータをどう利用しようかということが、わかっている
そういう、目的をとらえることができる人材。これが
仕事していくのに、特に業務アプリといった世界では
とても有効。


一方、技術者はどう生きたらいいか
といった、もっと、範囲を広くした問いに答えていくには
「生き方」といったことが、どうしてもはずせなくなります
生き方、その価値観といったことを、一定のところ、同じ方向は
認めるという、くくりくらいで、いっしょにしておかないと
なにもできない、そういう話の流れになります


若いときに、あいつとおれは価値観が違う・・・
そんなことは、あたりまえのあたりまえなのですが
それが話の終着点のように、思ったことを思い出します
価値観が違うのは、あたりまえ
だけど、違うなかで、この共通項、をみつけた
そしてこうした、方向で行動しようは、一致した
そういうことを、みつける作業、それが、生き方を
作ってく、大事なことだと言えるのに。


人間は、生きていかなくては、なにもはじまりません
生きていく。そのために「生活」ということが、やはり
大事と、言えるでしょう
いい生活をしていくことを、気にしていくということが
とても、大事なのです


新しい時代を生きるということは
なかなか、大変ですが、やっぱりわくわくすることも
ありますよ