日本人の生き方

司馬遼太郎記念館に、お邪魔した時、生前の司馬の
姿が、映像でながれていました。そして、そのなかで司馬は
自分の書く小説は、20代のころの自分への手紙ですと
語っていました


太平洋戦争終結時、招集されて軍にはいっていて、
確か、上陸してくる、アメリカ兵と戦うという、部隊に
いたとのこと。そのとき、住民が逃げてくるのと、どう
衝突をさけるのかと、問うた司馬に対して、上官は踏みつぶせと
命令したとのこと


司馬は語ります。なんて、ばかな、こんなおろかなことがあるか
なんで、日本人はこんなにだめになってしまったのか?
こうした、絶望に自分がおちるなか、いいえ、日本人は素晴らしい人も
いたのだ、それを確かめ、そのことを伝えてくということを
自分の仕事にしようと、心を、決めたとのこと


なにかを、感じて、その感じたことに対して、行動する
それができるのが、人間のすばらしさといっていいと思います


河合隼雄先生は、太平洋戦争で、ものすごい数の日本人が死んだ
それも優秀な人がほんとうにいっぱい死んだ。また家を町もやかれて
もう立ち直れないのではないか?と思ったとのこと
この河合の本は、昭和60年ころかかれていて、続きます
ところが、戦後40年とかだってみたら、日本は素晴らしく復興し
産業のある部分では、世界一といっていいようなところまで
きてる。すごいことだと


景気、ということではバブル以降、失われた30年とかいいますが
低成長が続きます。そうなのですが、経済規模は世界三位に
まだいる、この日本のすごさは、すごいといっていい。もちろん
これから、少子化で、経済は苦しいかもしれないけど。少子化
というのは、世界的な傾向ということもあります
課題先進国といってもいいかもしれません


日本は今後どうなっていくのかと、悲観的な考えに
行く前に、日本の日本人のすばらしさ、強みをしっかり、認識するのが
大事なのだと、思います


日本人は、チームで成果をだすのが、うまい、日本人は稼ぐということに
熱心だ、日本人は・・・
このチームで成果をだすのがうまいということ、ずっとDNAにあるのは
おそらくは聖徳太子さんの、「和を以て貴しとなす」からなのだと
想像します
このこと、この1,2年で知ったのですが、この憲法第一条を、実行するための
第二条があり、「厚く三宝を敬え、三宝とは、仏法僧なり」ということが
あり、法隆寺のお坊様は、ここを、現代語訳してくれます
仏法僧とは、仏:目標、法:やり方、僧:仲間ですと


ああ、と、目から鱗とはこのことだと、思いました
そして、私が想像するように、チームで成果だすことがうまいのは
この聖徳太子さんからもらった、ことを、大事にしてるのだとしたら
まだまだ、やれることあるぞと、勇気がわく気持ちになります


仏法僧、ここを、大事にしていく、生き方ができるということ
これはほんとに、素晴らしいし、やりがいがあるし、やっていくことで
成果がでると、信じられると、思うのです
ちょうどよい、自分へのメッセージだと、感じたのでした