小川糸の食べ物

食堂かたつむり」の話のひとつに、シフォンケーキの
香りに、反応する、うさぎの話がありました
甘い、香りを、好むのだと気づいた、主人公がそのうさぎようの
食事を用意する話。


小川糸の世界の、ある部分は食べ物が、大きな要素だと
思います。そして、小川糸の通常の買い物、八百屋は2軒、3軒と
はしごするという、こと、よくわかると、つぶやく自分です


八百屋のいいところ、なにがおいてあるかというのは
当然その日によって違います。いい仕入先があって、あの店には
たとえば、トマトのいいものがおいてあったと、記憶しています
だけど、今日はないかもしれない。それが、野菜、もそうだし
専門店はその日の仕入れによるわけです
だから、ちょっとでも、可能性をもとめて、2軒、3軒となる


こうした、食材をもとめて、買い物する姿を想像し、小川糸の
小説にでてくる、料理の話をつなげていくと、楽しくなります
そう、キャンプの準備をしてるときに、近いものがあります
限られた材料かもしれないけですが、その日にできる料理を
みんなで食べるために、準備をする


そして、小川糸の小説が、一定の人気がある、つまりは
今の人に受け入れられてるということを、思うと、ちょっと俯瞰した
目でいえば、そうした、手作り感のある食事というのが貴重
それが、「欲しいもの」として存在する、ということがあり
また、そうしたいい食事が触媒になって、人と人がつながっていく
という世界が、また、好まれるということが、見えてくると
思うのです


きらきら共和国のなかで、主人公の鳩子は、QPちゃんと、日曜日に
ふきのとうを、つんで、それでいっしょに料理します
そうしたこと、なにげない、そうした時間がいかに、貴重で
それこそ、きらきらとしたものか?
できそうで、できない、家族の時間というのが、こんなに愛おしい
ということ。きらきらです


さて?自分は?
ときどき、手作りの食事を作りながら、こうした時間が
自分のなかで、自分が自分でいられる、ひとつの軸になってるなと
感じることはあります
だから、自分で料理しない時間がながくなると、(2日以上とか)
だんだん、その軸がずれるような感覚があります


小川糸さんも、登場した、NHKの「趣味どき」という番組で
キッチンをとりあげていて、そうした、料理することで
軸を作るという感覚は、いっそう強まりました


そして、その軸はとても、大事だし、強いし
また共振するといっていい、面白くつきあっていきたいものと
感じました