旅とお酒とやきとり屋

やきとり屋さんのような、店主とお客さん
お客さん同士の、距離が近いお店というのが、とても好きです
そうなのですが、今、よくいってるやきとり屋さんあるの?
といわれると、ずいぶんの間、ないということに
なってしまいます


ふと思い出すと、「なじみの店」でなくても、お店の人と
距離が近いということでは、四国にでかけていってはいった
やきとり屋(なぜかその日、やきとり屋と決めていました)
はなかなかよくて、味とかそういうこともですが、お店の人に
その土地のみどころを聞いて、来島大橋がみえる、瀬戸内海の絶景
といっていいところ、糸山公園のことを、教えてもらいました


地元のことは、地元の人に聞くということが、いいわけですが
なかなか、地元の人とすぐ知り合うというのも、少ないものです


やきとり屋さんだったり、タクシーの運転手さんだったりは
ほんとに、貴重な情報源といえます
地元の人に、情報もらうということで、思い出したこと
4年前くらい、鳴門の渦潮を見に行った時、渦潮を、鳴門の街の
なかで一番近くにみる、橋のたもとといっていい駐車場を
管理するおじさんが、もし食事するなら、ここからもどって
いったほうがいいよなどと、教えてくれたこともなつかしい
ことです


お店で、お客さんどうしで仲良くなるなんてこともありますね
金沢に宿をとり、九谷焼を見に行って、入った、小料理屋さん
残念ながら、名前を失念しました。(地方都市の名前だったか)
「おまかせ」でつまみをだしてもらい、どれもおいしくて
いいなとなりました。のどぐろを焼いて、米なすのみそ焼きなんて
最高でした。


その店でいっしょになった、元気のいい、若いカップルさん
こちらも二人連れだったこともあり、自然と「どこからですか」
などと、話をしました。おまかせ料理で、店主ひとりということも
あり、料理と料理の間がいい感じでした


実際のところ、彼の両親にはじめて、彼女が会うのだという
話題になり、なんか、年齢がこちらがずいぶん上だったことも
あり、アドバイスめいたことを、しゃべっていたと思います
初対面なのに、ずいぶんとずうずうしいことですよね


「旅先」であり「お酒の席」というのは、もちろん一定の節度
というのはありますが、気持ちがオープンになって、気安く
おしゃべりをするなんてことがある、そういう「場」がある
といっていいと思います


先週、古い知り合いと話していました
その方とは、いってみれば、家族ぐるみで、よく知ってる仲です
お嬢さんが、結婚相手と知り合った話を教えてもらいました
そのおうちからもさほど離れていないところですが、いっとき
シェアハウスといっていい場所にお嬢さんが住んでいて
いろんな仲間が集まる「場」になっていたということ
なんかその、連想した場所は、その彼女の雰囲気と重なって
なんかともて、居心地のいい、場所だっただろうと想像して
それで、うれしくなりました


その彼女は、今のご主人とどうも、居酒屋さんで、知り合ったらしいと
聞いて、やっぱり、お酒を飲み、しゃべったりできる場の良さ
というのを、そのときも、感じました


何人か、おかげさまでいまも「飲み友達」といっていい仲間は
いますが、お互い家族がいたりすると、そうそう、毎週会いましょう
なんてことには、ならないものです
ですが、やっぱり、お酒もはいって、気持ちがオープンになっているのは
とても「欲しい場」であり「欲しい人生の宝物」といってもいい
そういう時間だと、言えそうです


「お酒」が「旅」が、「店」が気持ちを開いていく
そして、開いているから、つながれる、心と心がある
そんなつながり、開いてる状態というのを、大事にしたいと
思うのでした