幼いころの思い出

10代の前半
きっとローティーンと呼ばれる頃
はじめて、ラブレターを好きになった人に書いた
どんな文章を書いたのか全然覚えていない


かえってきた、返事に
せつせつと、別の人への思いが書いてあった
それは、なんともせつなかった
それでも、その文章を読んで、自分の内面を
手紙に書いてるその人が、やっぱり好きだと
思った


それから、ちょっと自分のなかを、書くということを
目指してみた
そんなにかっこよくかけるわけはない
そして、かっこつけないということから
すこし、告白する意味というか自分なりに
自分に相対していく感じがつかめた


誕生日のプレゼントに詩集を送った
その詩集は、何十年かぶりでこのまえ
手元においてみた
繊細な文章は、そのときより私のこころをつかんだ


画家が風景の美しさをいわば、発見して
絵にして、私たちに美しさをわけてくれる
そのことに意味があると感じだした
詩人は、人と人が織りなす、やはり風景を
言葉を使って、くみとって、ひとつのステージの
ようにみせてくれることができるのかもしれない


若いということは、まだまだ自分のなかの
感じる心というのも未分化にて、なんとなく
感じているのでしょうか
少しずつ、風景の美しさ、人の心の美しさを
じんわりと味わえるだけの、心のふんわりさとか
空間をもてるようになるといったら
それこそ、かっこつけてるだろうか


幼いころの、恋の思い出は
やっぱりとっておきたい、大事な一ページです