2階建て

会社って、2階建ての家のように思うと
このまえ、見た「下町ロケット」の主人公は言う
一階部分は、「食べていくため」にある
食堂、玄関、キッチンなどどうしても必要な部分がある
でもそれだけでは窮屈だ。2階部分がほしい
企業にとって、2階部分は「夢」だという


夢を持とうということは本当にいいことだ
「小さな会社のビジョンのつくりかた」 村尾隆介の
冒頭に、山登りをしていて、くたびれてきて
気持ちもしんどくなってきたときがあり、しかしながら
あることをきっかけに、みんなの気持ちが上向き
どんどんやろうとなった。それはめざすべき
山頂がみえたことだと書いている


システム開発の会社にとっての、山頂ってなんだろう
ちょっとまえまで、他社が作れない製品を作るとか
そういうことだろうと思っていた
もちろん、それもひとつだとは思う
このところ、思うのは、「社内の活性化」だ


2週間ほどまえにあった会議において、若手にアドバイスをした
人がいる。その若手はちょうど、会議があってから
数日後に取引先と面談する機会があり、そのアドバイスされたことを
実践はじめてるという、いまの自分の姿をうまく話せたという
アドバイスをしてくれた人は、もしかしたら「何気ない」一言なのかも
しれない。特別思いを込めて話をしたということでも
ないようにも思う


社内で、先輩と後輩、また同じ仲間どうし、「いいやりとり」が
どんどんでるってことが、ひとつの「いい形」だと思ってる
数年前に、ラジオで聞いた話がある
もともと、シンガーソングライターのその番組のパーソナリティ
あるとき親しい人から、最近オリジナルの新しい歌を聞いてないな
ぜひ聞きたいよと、言われたという
この、言葉、シンガーソングライターの本分をやれよというのは
いわば「直球」だ
不用意に、親しくもない人が言ったなら、怒ると思う
このパーソナリティは、ぐっとまいるのだが
じゃあそれならと、曲を書いて、いいものができたとしゃべっていた


相手の「痛いところ」を言えるというのは、素晴らしい
けれど、大変難しい
家族が「苦しくも楽しい」という苦しいというのは
いっしょに暮しているからこそ「見える」本人の痛いところを
言ってあげたりしなくてはならない、そういうところからも
でてくる言葉なのだと思う


さて、職場の会議で、「痛いところ」をどんどん言ったら
会議にならなくなるでしょうが、「直球」が投げれて
かつ「個人攻撃」ということでない、「育てよう」
「お互い切磋琢磨」しようという心意気がある状態
これが、当社が思う、いいえ私が思う
まず理想の状態。いま言える「夢」の状態かな