芽を食べる季節

知り合いから、ふきやわらびを摘みにいって
佃煮を作ったというたよりが届いた
よく煮物をしていた、母の様子などを思い出して
聞いていた


山菜ということで思い出す店がある
最初に務めた場所の近くに、カウンター、7,8人すわれた
いっぱいになる、女性ひとりでやってる飲み屋さんがあって
そこでよく山菜をだしてくれた


よく梅干しをつけるような大きなガラスのビンに山菜を
いくつも塩漬けにしておいたのがあった
その店にはメニューなんてなくて、すわってお酒の種類をいって
山菜を、塩漬けや天ぷらで食べて、そのうちなんらか
干物や塩焼きの魚があって、汁がでてきてというような
様子だった


その女性、母親というより祖母に近い年齢だったので
いまはもう店はやってないと思う。ほかになかなかない
店だった
春は芽を食べて、夏は葉を食べて、秋に実を、冬には根を食べるとか
聞いた。山菜は芽でしょう
日本人は、豊かな里山で山菜をとって食べるのをずっと
してきたのだと思う。あくがあるからゆでたり煮たりをして
食べてきた


野菜をおいしく食べたいと思う
それは、旬の野菜を食べることを習慣づけることからしたいと
感じる。春なら、きゃべつ、ブロッコリー、アスパラガス
そしておそらく、きぬさやとかかぶとかもそうでしょう
いまはスーパーでも八百屋でも季節以外のものも必ず
おいてあるので、冬野菜でも夏野菜でも食べられる
でも、おいしくないと思うし、高い


この前は、季節に一度は食べたいと思う筍を、とれたてを
買ってきて、ぬかをいれてゆでて、煮物と炊き込みご飯を
作った。筍の「春」を感じさせてくれること、その香り
食感、それぞれにいい。大好きだから、鮮度のいいものを
食べたいと思ってる


最近、おいしい野菜ってなんて貴重だろうと感じる
そして、なかなか時間はとれないのだけど
野菜作りなどしてみたいと、心が傾く
大好きなマンガの「クッキングパパ」には野菜作りを
楽しんでる、夫婦のキャラクターがでてくる
そのけなげな姿が、すがすがしい
ちょっとまねしたくなってる