うつわの話

親しくしてる人に、うつわの話をする
結構、自分の好きなことの、なかば押し売り的な話かもしれない
まあ、仲がいいところで、ふんふんと話をあわせてくれる


うつわが好きだ。特に、民藝のものがすきだという
話をした
中目黒にsmgなる、陶芸のものをう店がある


http://www.surmometer.net/sm-g/


ここの店主はとっても、いい感じだ
人との交流がとっても、オープン、ひらいてる感じがする
ここの店で、民藝の流れを汲む、うつわを結構扱ってる
例えば、去年、山陰を旅して、objectsであり、森山窯など
気に入ったものを見つけたりしたのだが、そのobjectsも
森山窯もここにつながっている。森山窯でsmgの名前を聞いた
そうして、ここに来てみると、いっしょのときに
見た、出西窯であり、袖師窯の作品が並んでいる


森山窯で気に入ってるのは、いくつかあるのだが
ビアマグがとくにいい。ご存じの方はご存じだが
焼き締めのものは、ビールの泡だちを助けるようで、
これでビールを飲むとひときわ、泡がうまいのだけど
また飲み口のところには、釉薬がかかっていて、そのあたりの
心遣いがにくい
この、ビアマグを、使ってもらってまた、少しうつわの
話をした


うちのかみさんと、大学時代から仲良しで、美術館デートをする
人が、家を新築するとかで、器を、smgに選びに行ったそうだ
そこでお気に入りの、森山窯をはじめ、いくつか、これは
気に入るかなーというものを言ってみたら
その人には、どうもよく映らないようだ


これはもちろん、好みのことだから、ということがひとつ
ただ、それだけじゃないかなとも感じたエピソードだ
つまり、自分もそうだったし、ある部分まだそうだけど
うつわを見て、「目にはいってこない」「良さがしみてこない」
ということがあるのだと思う


よくここにも書く、山本教行さんは言う。使ってみて
そのよさを自分に受け取れるようにするんだよと
そういうことを聞いてから、たとえば森山窯で買ってみたものに
しても、いろいろ実際、日常的に使うようにした
それから、自分の料理を盛りたいと思って、実際盛り付けをすることで
ひとつ、視点ができる
このうつわに、たとえば、ほうれん草のおひたしはどうだろう
刺身を盛ったらいいとか、連想がわくようになる


そうしていって、なんとなく、会った瞬間わかる器というのが
でてくる。手にしっくりくる、ぜひ自分の料理を盛ってみたい
というのがでてくる


目に入ってこない。こういう言い方をしたら、上記に書いた親しい友人は
わかりますよ、とうなづいていた。うつわでも、きっと趣味全般
なにかを、見て楽しむということだとか、使ってみるなんてことが
はいるいろいろは、やっぱり、一定の共通のものがあるようだ


料理に興味をもち、うつわに興味をもてた
そして、うつわとか料理に、楽しみを覚えてる人が、smgの店主も
そうだとかんじたのだけど、とっても開いてる、いい感じな
人柄であることを感じて、これまたとってもうれしい
人と人をつなげていく、そんな存在、しかも自然にそんなことが
できる存在としていてほしいと思う