日御碕に立つ

島根県の日御碕という、日本海につきでた、灯台のある
岬で、夕陽を見ました


なんていう、色


なんていう、空気


自分という存在が、その光と、空気のなかで
いままでとは、別の存在にも思えてくる
そんな特別の場所に感じます


この不思議な感覚は
空と、海と、陸地が接してるという場所において
昼と夜の境目という、夕方の時間に
なにか、通常とはちがう、境目を感じるような
ところから、はじまり、日常を生きている、長澤哲也という
存在は、一瞬、鳥になり、動物になり
光の一部になり、その場所を、かけめぐり、存在を
移します


出雲大社のすぐ近くのこの岬は、パワースポットといっていいかも
しれないです
太陽は、十分、その姿をさらして、私に、生きるってことは
素晴らしいぞと、いい放って、オレンジ色の残光を残して
去っていきます
その姿を見送るそれだけなのですが
その時間が、貴重で、美しくて、いつもいる、いつもある
時間とはちがうのだと、思わせてしまう迫力がある


旅をすることは、日常を忘れるということに
ひとつの意味があるといっていいかもしれないです
ここのところ、親しくなった方は、どこまでも車で
行くのが好き、ということで、とくに、自然の造形が
見られる場所は、好んで、ドライブするという話を
聞きました


海の色が、空の空気が教えてくれることは
たくさんありそうです
でも、シンプルに、生きるっていいというその一点で
いいと思うのです


恋人たちが、夕陽を見に行って、その美しさを
素直に、自分たちがいっしょにいるということの素晴らしさを
結び付けることが、できるのなら
ひとりの人間として、その美しさとつながることも
できるし、もちろん、そのとき恋をしていなくても
大事な人とも、そうした共有した時間の貴重なことを
わけあうことができるわけです


色に感動しました
空気が、自分をちがう存在にしました


生きてるってことは、素晴らしいと思える瞬間がありました