お酒の席

京都の、きちんとした(なにをもって、
きちんとしたからは、ちょっとおいておく)
お店だと、一見さんお断りということがあると
聞いたことがあります


その話が載っていた、本には、その理由として
お酒を飲むというくつろいだ、関係は、他人には
みせたくないという場面もある。そういうときに
どこのどなたか、わからない人が店にいる
というのでは、コントロールもできない・・・
そういう理由だと、書いてありました


お酒の席というのは、心を許した間柄の
特別な空間、そういうふうに、とらえたいですね


そして、その特別な空間を、ともにする相手とは
長く、いい関係が続くと言うことが、素晴らしいです


一方で、お酒の席、ちょっと立ち入ったことも
言う、話せるということがある、そういう面も
ありますね
そういうことから、信頼を深めていくということも
あるのだと思うのです


たとえば、家族の話。これはお互いの様子がわかってこそ
安心して、話せることです
子どもの話、孫の話。聞くのは悪くないとも
思うのですが、家族の話は、相手の様子がわからないと
おいそれとは、してはいけないものです
相手の、痛いところを、さわることにも
なりかねませんね。


お酒の席なら、踏み込んだこともちょっと言って
どうなのかと、できる、ということもありそうです
これは、普段なら決して言わない、そういうことも
信頼のもとに、言ってみる。もちろん「いらんこと」だねと
取り消すのも、できる、と、お互い信頼のもとで。


いらんこと、と取り消す。
これが、信頼でできるか?
そういうことって、まあ、大人の世界といって
いいかもしれません。


いらんこと、言ってみて、それ、しらふで聞きたいと
意思表示しておくというのも、楽しいことですね
お酒の席だから、受け流すこともあり
でも、もしよかったら、しらふでもう一回、
聞きたいし、続きもどうだ、ということだよね


いままで、何度かあのときは、いい席だったなという
お酒の席がありました
そういう時間を過ごせたことは、これも、人生の宝物
といっていい、そういうことにもなりそうです


できれば、これからも、そういう時間が生まれるような
そういう気持ち、そういう誰かとの信頼関係
持っていたいと思います


うれしい、お酒の席、あると、こんないいこと
ないですよ