ソメイヨシノが、ほころびだしました
日本中が、春がきた、うれしさに包まれる頃に
なりました


冬の寒さに耐えた、だから、美しい花
植物のけなげさ、ということを、忘れないように
したいと思います


東京で桜をみるとなれば、皇居、千鳥ヶ淵
あります。お濠に、枝をいっぱいに
のばす桜。目の前にある木と、お濠の
向こうにある桜と、ダブルで楽しめるのが
すごいところです


桜と梅の話をした、どこかの学者さんが
いました。かつては、梅が花見の主流という
こともありました
それにつなげて、日本人の気質が、梅を象徴する
つつましさといったことを、美しいと感じるところから
桜を、象徴する、明るさ、開放感といったことに
移ってると、その学者さんは言っておられました


梅は、もうすぐ、春だよ
桜は、まさにいま、春がきたよ
そういう違いもある
それから、梅はじっと、長く咲きます
桜は、ぱっとひらいて、さっと散ります


だいぶ、象徴するものが、ちがうようです
これから、1,2週間は桜の季節です
今年も春がきたことを、喜び、出会いをかみしめ
新しい気持ちで、新鮮に、季節を楽しみたいですね


横浜で、桜というと、大岡川があります
大岡川も、両側に桜があるのが、ミソといっていいと
思います
琵琶湖疏水で、小さな船にのって、桜をたのしんだことが
あります。静かな流れのうえで、みる桜というのは
とてもぜいたくでもあり、いいものですね


琵琶湖疏水で、桜を楽しんだときは、醍醐寺にいって
枝垂桜を見ました
奥村土牛さんの、「醍醐」という作品を直前にみて
実際そのモデルとなってる枝垂桜をみました
画家が、パイロットのように、美について、教えてくれて
その導きで、みると、その美について、目にはいって
くるようです
これは、画家のひとつの役割なんだと、思ったものです
枝垂桜は、美しく、そして包むようにそこにありました
美しい、そのひとことでは表せない、世界があるように
思いました


まだ、行っていない桜の名所があります
やっぱり、日本人に桜は、特別なものが
ありますね