古寺の静かさ

生まれ育ったところから、15キロほど。古都、鎌倉があり
好きな街です。古都というのは、不思議な雰囲気を持ってると
思います


歴史が、なにか、呼びかけてくれる、そういう気持ちに
なります。鶴岡八幡宮にて、静御前は、義経を慕って舞を舞い
源実朝は、一族の公暁に、命を奪われる。そういうことが
起こった場所なんだと、知識だけで知ってるだけでなく
その場所に行ってみる


鎌倉はすっかり、観光地で、駅から鶴岡八幡宮に向かう道には
びっしり、店が並び、休日ともなれば、すごい人出です。
だけど、そうしたなかにも、鎌倉を好きになるような
しっかり、おいしいものを食べさせてくれる、レストランだったり
雰囲気のあるカフェがあったりするのも、楽しいところです


瑞泉寺。駅からは、3キロ以上ありますから、歩くと40~50分
くらいですか。鎌倉の良さがとてもよく残ってる寺だと
思います


鎌倉の寺は、ほぼ、ほとんど、裏山に見える谷(やつ)が抱えて
立っているということが、あります
その裏山のたたずまいが、特に瑞泉寺はいいのです
緑が濃いです。改めて訪れてみると、梅の寺といっていいな
というのを、感じます。梅の古木がいくつもあります


四季それぞれに、花があります
昨日も水引、ふよう、あじさい、百日紅をみることができました
アジサイのもともとの、自生していたものは、季節は夏なんだろうなと
思います。


庭の鐘楼の近くに、大宅壮一の「男の顔は履歴書である」の石碑が
ありました。顔が語るように、なる、それは
すごいことでしょうね


その石碑のすぐよこのベンチで、つくつくほーしの
大合唱を、聞いていました
夏の思い出ですね
つくつくほーしは、よく音をとらえた、言い方だと
思いますが、じいっと聞いてると、いろんな応援歌に
聞こえてきて、暑さをしばし、忘れました


寺、は、できれば、静かさを持っていてほしいなと
思います。実はこの瑞泉寺にしても、昨日はとても人が
少なかったですが、行けば、多くの人が、夢想国師の庭園を楽しみ
にしたり、もちろん「花」をめでたりして、いることが
多いです
昨日は貴重な時間といっていいかもしれません


短い夏を、楽しむことができました
休日を、こうして、思い出になることにできるのは
うれしいです。そういう気持ち、そういう心にどこか、スペースが
あるように、生きていたいですね