うつわの話

山陰、松江の近くで、民藝の里を訪ねます
民藝運動とは、手作りのものの良さを、感じましょう
広げましょうという、趣旨で、柳宗悦河井寛次郎濱田庄司
バーナード・リーチといった人が提唱した、活動です


日本には手作りのうつわを作る、窯元がたいへんな数あって
それらが、ビジネスとしてなりたつ、文化があるんですね
これは本当にすごいことで、そういう手作りの良さを認めて
使う、人がたくさんいるということ、とてもうれしい、素敵な
ことといっていいでしょう


そんなふうに書いて、実際、松江の近くの「湯町窯」を
訪ねたのですが、私以外の3人はそんなに興味をもって
くれていなかった(一人は自分用に購入していました)
それは、たぶん、はじめて聞く、器の話を聞いて
じゃあとすぐ興味持つというのも、ちょっと安易な感じで
もうちょっと、伝え方の工夫がほしいところ、だったかなと
思います


私が好きなうつわは、もっぱら、食器です
食いしん坊で、料理もする自分としては、自分が作った
料理を盛る、お皿、八寸(小鉢というよりおおぶりなどんぶり)
大皿、もちろんご飯茶碗など、の類です


実際のところ、うつわについて、見て回ったりしはじめた
十数年前は、ちらっとみても、そんなに気持ちが動いたりは
なかったのです
ですが、繰り返しみて、また実際料理をのせたものだったりを
みたり、ときにはそれで、料理をいただいたりして
だんだんと、うつわの楽しみを覚えていきました


なにかを、好きになる、ここでいえば、うつわのあれこれ
私の場合は、料理が好きということがあった、この料理が
うつわが好きになる、触媒といっていいもの、になったと
いうことです


こんなふうに思うと、なにかを好きになるというのは、あるものから
つながっていくということが、言えそうです
料理が好き→うつわに関心をもつ→うつわの作家にも関心がもてる
→うつわの歴史にも関心をもつ・・・


日本人の、日本人にしかない、文化のひとつに「茶道」が
あります。まだ私自身は茶道には、ぜんぜんは入れていないのですが
茶道から、はじまる、うつわを、愛でるいろいろは食器にも
ひろがってることは、あることです


たとえば、ご飯茶碗にしても、いつも使う八寸にしても
少し色合いを考えて、料理を盛るとか、食材でいえば、旬のものを
使うということになるでしょう


実際のところ、スーパーマーケットで食材を求めていると
なにが旬なんだか、わからなくなるという、ことになりそうです
いいえ、そうだから、旬ということに敏感でいたい
野菜でいえば、春は「芽」、夏は「葉」、秋は「実」、冬は「根」
を食べるといいますね
そのあたりから、気にして、旬をいただくこと、忘れないように
したいですね