管理職に必要なのは、スキルでしょうか、志でしょうか

当社で、管理職の課題図書としてあげた、「小さな会社で
はじめて管理職になった人の教科書」 門脇竜一
これによれば、管理職は管理という職だといいます
いいかえれば、管理職を務めるスキルがあれば、できる
というふうに見えてきます


一方、
「そうか、君は課長になったのか。」 佐々木常夫
こちらの本に寄れば、高い志をもつこと、これが
管理職の大事な一歩、高い志があれば、スキルはあとから
ついてくる


まったく逆のアプローチだと見えます
でも、実際は近いことも、書いているのだと思います
想像するに、門脇氏は、読んでる読者に伝わること
読んでる読者、つまり、まだまだ管理職とかなじめない
あなたに、どうすることがいいか、管理職なるものを
自分のなかに位置付けるための、ヒントとして書いてる
といっていいと思います


一方、佐々木氏は、王道を行くといっていいかも
しれません。課長で部下がいて(門脇氏のほうには部下は
必ずしもいないかももあるのですが)その部下を動かすのは
志なんだと、「自分」でなく「他人」をまずどうしようと
アプローチします


だいぶ前に読んだ話です。女子高の先生に二人いてAさん、Bさんと
します。学校の取り決めで、毎朝、校門にはスカートの長さを
測るということをしていたとのこと。Aさんは「なぜこんなことを
するのか、無意味だ」と思いながらやってる
そうすると、測ってもらう生徒からも、文句がいっぱいでる
一方のBさん。「世の中には、自分の意思でどうにもならないことは
いっぱいある。それを伝えるために、スカートを測るということを
自分はしてる」と思って、やる、そうすると、文句はでない


こういう話から、想像すると、佐々木氏の、人を動かすのに
志がないとだめです、というのは、そうだろうと、思えます


そうなのですが、「当面」どうするかという、今管理職として
振舞わなければならない、人へのヒントとして、どうでしょうか


そういうふうに書くと、やっぱりアプローチはちがうよね
なのですね。もちろん「当面」はちがう、だけど、おそらく
次のステップでは似てくるのではないでしょうか


会社の組織だとか、役職というのも、世の中のあれこれに
左右されて、変わっていくということがありそうです
そんななかで、実務、実際の仕事を回していくところの
責任者として、課長、ということになれば、やっぱり、はずせない
やること、というのもあると、思っていなければだめでしょう


いいえ、そうはいってもと、もともと、課長に求められること
ずいぶんできないよ、というのが、今の「令和」の時代の
現状かもしれません


管理職とはどうあるべきか?
そして、現場をいろいろ回していくのと、どうおりあいを
つけていくか?
おそらくは、相当数、感覚的には7割以上の会社で悩む
管理職がいると、想像します