信州

信州に繰り返し行くようになって、その景色に
ぞっこん、って気持ちがあります
安曇野、この景色のすばらしさ。もう15年以上まえ
そのときだって、もう何度も訪れていた安曇野
見晴らしのいい、池田町立美術館、別名、北アルプス展望美術館
ここで、安曇野を描いた画家、山下大五郎に出会いました


山下の描いてる、安曇野の風景は、山があり、田んぼがあり
広い、土地がある。抑えた色調でかつ、明るい、透明感といって
いい世界。その絵をみてから風景をみると、それまで見えなかったのか
と思うような、世界がまた目に映ったのですね


山下大五郎の絵をみて、楽しんでる自分
そのことが、絵をみる楽しさを知っていてよかったと思いますし
旅の楽しさとアートがつながるっていうのはこういうことか
と、また自分がうれしくなる、そんな気持ちになります


「楽しむことができる」そういう、心の働きというのを
大事にできる。これは生きることの達人といっていいのでは
ないでしょうか


絵をみる。これを楽しめる
実際子供のころは、誰もが画家であり誰もが詩人なんだと
誰かがいっていますが、そのとおりで、少なくとも子どもは
素直に色だったり、形をみて楽しみ、詩人が感じる感性を
もってるのだとも、感じます
そういう素晴らしい、感性というのを、大人になっていく
なかで失ってしまう
絵を楽しめるようになるというのは、心をとりもどすということに
なるのではないかと、感じます


山を見る。海を見る
そうしたことが、心の栄養になって、潤っていく
そういう気持ちを大事にしたいと思います


山を眺めるということ。その山をみたいなら、山から少し離れて
平地をはさんで、別の高いところ、山なり丘に登るということが
いいのだと、信州に行くようになってから、気づきました
そして、安曇野はその意味で理想的な場所なんですね
複合扇状地の、広い平らな土地をはさんで、東に北アルプスから
連なる山々、西にも山が、小川村や信州新町に続く山があります


山をみながら、深呼吸する
ただ、それだけでも、きっと山のなにかいいところを
少し体のなかにいれることができる
そんなふうに思います


山が見たいですね
東山魁夷の描いたような、山、憧れますね
信州は、何度でも行きたい、場所になりました