そばが好き

先週の社員旅行で
そばうちの体験というのをした
そば粉8割、小麦粉2割に対して正確にはかった
お湯をいれて、こねる。200回こねましょうと指導があった
それから、めん棒でのばしていく
せっせせっせと、のばしていく
球状のかたまりから30倍?40倍くらいの広さに
伸ばされたきじをみて、おおと思った


そばうちをするということで、旅行中そばの話題をした
そば、うどん、ラーメンとあったらどれを食べるか?
そんな問いに、躊躇なく、ラーメンですと答えた社員
でもその社員は、おそらく一番真剣に楽しんで
そばうち体験をしていた


「匠のわざ」という言い方がある
わが社にいるのは、技術者が多いわけだが
いわゆる匠のわざは、技術の集積そのものだ
だから、教えてくれるひとのふるまいがそのまま
技術といっていい、そばうちのひとときに
すっと、はいりこんだのだろうか


別の社員が去年の社員旅行のときに
人間が一生かかって、磨き続けるわざにあこがれる
例えば、古典落語の世界がそうだという話をした
このとき、落語がすきなら、ちょっと自分でもやってみたら
どうかという話をしたら、一方で一生かかって真剣にわざを
磨いてるような世界に、いってみれば冷やかし半分のような
気持ちでかかわるのはいやだ。あだやおろそかに扱いたくないと
いいきった


こうしたことを感じてるのは、なかなかいいと思う
自分も真剣に、自分のなにかを磨き続けて
それを、「誇り」にしたいという気概が感じられる


続けることは、すばらしいことだ
そして、続けることにくじけそうになったら
少し休むなりしても、また粘り腰で続けてほしいと思う
真剣に自分のなかのなにかを磨くこと
鍛えること、そのこと自体が価値だといっていい


だから、スポーツに、芸術に人間は感動するんだ
自分を磨き続けてる人に見える世界があるんだ