大規模なシステム開発

正直なところ、何十人、そして100人を超えるような
SEの集団をまとめて、大規模なシステム開発を成功させるのって
本当に、至難だと感じる


それは、当社としては、チームとして十数名くらいの規模しか
取り組んだ実績がまだないということが、最大の壁なのかも
しれない。
今日の日経新聞の「私の履歴書」に商船三井の最高顧問の生田氏が
200人で2年、開発費用百数十億をかけたシステム開発に失敗した
という経験をのせてる


実際のところ、システム開発の失敗ってほんとに多いと感じる
それは日々営業していて、結構な割合の仕事が、スケジュールの遅れ
それがひどくなっていくと、メンバーの健康やモチベーション
そうなえば、もちろん、品質の低下につながっていく、という
ことを聞くのだ
そこからすると実感することだ


システムというのは、ものがものであれば、その会社の存続そのものを
握る、大変大きな存在だ
基幹システムと呼ぶものは、最たるものだ
なお、人事システムなども、社員のアイデンティティをそのまま
反映していくものと思うと、会社のコアなかけがえのないものと
いえるだろう


そのシステムを作るというのは、優秀な技術者のチームが必要なのは
当然なのだが、その前に実際発注元になるその企業自身の
進む道をしっかり見極めて、システム化すべきことを
すっきり見える化できる能力をもった、人材がその企業に
いるということが、前提になる


こう自分で書いてきて、いかにそうした、システムをデザインできる
人材というのは、みつけたり、育てたりするのは困難であるか
ということを感じる


システムって、そのなりたちというかできてきた経緯をみると
大規模になっていく、傾向がある。おそらく一定のところ
さけられない、宿命といっていいだろう
その大規模システム、どうやって、作り出すだけのパワーを
だすのか、それはどんな企業、いいえ組織においても
最も大きな課題と思っていいのです