アートを見に行くということ、習慣にすることができて
うれしくなっています
「作家とアトリエ展」を茨城県立近代美術館に
見に行きました
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/index.html
いろんな展覧会に行きますが、傾向として、その作品を
見るわけですが、作品そのものにひかれることもあるのですが
作家の生き方、人となりに興味を覚えることが多いと自分のことを
思っています
アートに立ち向かうといったらいいか、どう表現するかということを
考え、悩み、たとえば自然に答えを求めていたり
作家仲間からの、影響で表現が変わったり、作家の人格が作品に
でるという、そういう面白さとかに、ひかれたりします
先日書いた、ホイッスラーを例にとります。解説者によれば
ジャポニズムと呼ばれた、日本の影響。浮世絵の色使い
構図に影響されたということがでてきます。さらに解説者は
ホイッスラーは、日本に影響をうけただけにとどまらず
それを、栄養として、自分のアートを、自分の表現を
オリジナルとして、作り出したと結びます
確かに、代表作のひとつ、愛人ジョーを描いた、ホワイトガールには
染付のつぼやら、うちわといった日本のアイテムがあるのですが
そのアイテムが主張してるということは、あまりなくて
ジョーの美しさを、際立たせる調和した、小道具としてあるのでしょう
作家に興味をひかれる自分としては、アトリエをとりあげた
茨城県立近代美術館の催しは、見前からとても興味をひかれました
中村彝という、夭折の画家の展示、横山大観のアトリエの
一部を再現した、コーナーなど、しばしたたずみ、作家の気持ちに
近づきたいと、そんな気持ちを持ちました
横山大観は、富士山の絵で覚えてる方多いと思います
上野の池之端にあった、自宅が記念館として
公開されています
http://members2.jcom.home.ne.jp/taikan/index.htm
ここの日本間のアトリエにもいったことがあるのですが
大観の描いた、広々とした、山の風景をまえに
そういう気持ちで、そこにいると、少しだけ、大観の
描きたかった思いが、空中に残ってるような、そんな
気持ちがします
解説にも、アトリエは、いわば、アートの子宮といっていい
場所じゃないか、とあります
中村彝は、荻原碌山のつながりで、名前は覚えていた画家です
その家を復元して、美術館の敷地のとなりに、残しています
病気と闘いながら、絵筆をとったその雰囲気に少しふれてきました
碌山も中村彝も、短い一生ですが、アートに向かうその気持ちは
強く、いわば、そのアートを残す一生を、ひとつの線とすれば
その線は、太く、印象的でしょう
中村彝の絵については、なんとも、まだ自分のなかで、文章に
するには、消化できないというか、もう少しあとのほうがよさそうなので
今日は、ここまでにしたいと思います