技術者として、生きる

あなたは、なぜ、会社の社長をやってるんですか
あなたは、なぜ、管理職をやってるんですか
あなたは、なぜ、仕事をするんですか


こうした問いに、答えるのには、あなたはなぜ
生きてるんですか?という問いまで、さかのぼる
ということがあります


会社の社長、私は、社員の自己実現をしていくという
そのことを、目指してやっています
それが、人生の喜びだからです


社員の成長ということが、喜びだと、思って
「疑似家族経営」といったやりかたをやって
もう10年以上たちました。そのころからあこがれた
「負うた子に教えられ」というのも、少しですが
感じることもできました


それは素晴らしいことで、そうしたことを、まわりに
いる人にも、感じてほしくて、あなたが今度は、後輩を
育てる番なんだよと、言います


他人に言葉でなにかを伝えて、それをなるほど、と思って
もらって行動するってことは、簡単ではありません
本について、自分がいいなと本当に思った文章について
その文章に書かれたことを、行動にするって、なんどか
やったことがあります
そうなのですが、それはどちらかというと、自分のなかで
考えていたことと、本に書かれていたことが、響きあってのこと
とも言えそうです
本に書かれてることが、自分が思ってもみなかったこと
となると、どうしても行動までいくのは、少ないようです


さらには、なにかしらの、出来事について、言葉で話すことで
それを行動してもらうというのは、なかなか難しいとも
言えます


唯一、「感動する」といったことにつながれば
相手は行動するのだろうと、思います


技術者、という存在になるというのは、たとえば、音楽を
志して、ピアノだったり、歌だったり、他の楽器もあるかも
しれません。そうしたことで演奏することで、お金がもらえる
そういうところまで、自分の能力を高めること
そういうことに、やや近い、なんでしょう、道筋といったら
いいか、覚悟とやることの積み重ねがあると思います


そうなのですが、ピアノなら演奏してみれば、そこそこ
わかるもの、じゃあ、技術者は?そんなに簡単ではありません
成果物をいっしょに作ってみて、ということになりましょうか?


技術者として、生きること
このことに、もっとこだわりがでてくる、そういうことを
希望します
技術者になりたい、技術者になるんだと、自分で思っているとして
それは、どういう存在を、イメージできているのか


昨日、若い社員と話していて、「医者」はあるスポットを
あてれば、技術者だね、という話をしました
新聞にでてきた記事に、名医の条件、それは例えば
「発熱」という現象をみて、その原因を、正確に選択肢と
してあげられることだと、書いていました


それにならって、技術者にあてはめると、いまコンピュータが
止まる、もしくは誤作動する、その原因を選択肢をもって
あげられること、とも、言えそうです


いろんな、技術者の定義があっていい
そして、考え続けてほしいと思います


いずれにせよ、はずせないのは、仕事として、誇りを持つ
そういう態度です
あなたは、素晴らしい技術者になれる、そういう可能性を
もってるんです