あじさいを楽しむ

山種美術館にて、山口蓬春 「梅雨晴」を見ます
しばらくぶりに、絵をみた瞬間、引き寄せられるように
見入っていました


絵のなかで、あじさいの花がいきいきとしてるのです
陰影が自然で、まさに呼吸しているといったらいいか
この絵、好きになりました


箱根 湿性花園にて、あじさいの展示があります
あの、微妙な青の色の、競演といっていいでしょう
あじさい、いろんな園芸種があって、それぞれ、花の形
そして、色を競ているのがわかります


箱根の湿性花園には、季節の花を楽しめる散歩道が
ありまして、箱根に行けば、必ず行くと言っていい
素敵なスポットです


春の、水芭蕉、6月のあじさい、ノハナショウブ
エゾキスゲ、楽しくみれます。知ってる方は知ってる
「湿原」というのは、植物の宝庫なんですね
箱根、仙石原にひろがる、湿原にみられる、植物を
ながめて、ゆったりした時間を過ごすのは、うれしいことです


都会で、仕事をしていると、花を愛でる、そんなふうな
時間や心の余裕がないように、思えてきます
ですが、あじさい。アジサイはほんとに人気の花で
住宅街を歩けば、あじさいは、ほぼ見ることができる
ようです


暦は、進み、明日は7月ですね
いつだったか、ずいぶんまえ、コスモスと、あじさいが同居するって
ずいぶん、めずらしい?といった話を、友達としたのを
覚えています
ですが、いま、鶴見川沿いの遊歩道をあるいていると、ずいぶんまえから
コスモスが咲いていて、どうかすると、あじさいと
同居なんて、時期からいってどうなのだろうと思うのです


はて?はて


ずいぶんまえの、夏休み
青森県から秋田県にまたがる、白神山地をあるいたことがありました
歩いていると、園芸種でない、あじさい。ヤマアジサイといっていいのでしょうか
がくあじさいより、がくが少ないような、品種です


見栄え、つまりあじさいは、そのがくの多さだとか、色だとかが
やっぱり楽しみといってもいいのだと思うのですが、そういう意味では
色合いも、がくの多さも少ない
だけど、凛、としてるといっていい


自立、自主の誇りがあるように思えて、これはこれで
いいなと思ったのです
さらに、花がある、その山道の空気感。
湿気を含み、植物がいかにも、喜びそうなそういう、空気でしょう


あじさい、も、手入れしてこそ、毎年いい感じに花が咲くと
いいます
手入れなんて、誰もしない、山のなかで、凛と咲く
あじさいも、また、楽しむ
そんな自分でいたいです