野沢温泉

野沢温泉が、外国人に人気と聞きます
このところの、感染症のいろいろがあり、外国人は減ってしまったようです
2年ほどまえに、でかけたときは、え?ここは日本なの?というくらい
外国人が多かったのです


理由はいくつもあるようです。そしてその理由のうち、日本人でも
いいなということが、いくつもあるのだということを、知ります
温泉がいい、スポーツ(スキー)ができる、そして、おそらく
一番いいのは、日本の地方のもつ、あたたかさ、なつかしさと
いったことなのだろうと、思うのです


「都市化」ということ、世界中で進んでるのだと思います
都市、街になるというのは、便利さ、ということ、また仕事がある
ということで、もちろんいい面もあるのですね
一方、都市化すれば、ビルやマンションが多くなり、そういう
意味では景観は変わります。そして、人の行き来がふえて
住む人も多様になっていきます。つまりそれが都市化と
言っていいのですが、失うものもあります


代々同じ場所に住んでるとか、同じ場所で育った人が
ずっといるとか、また、景観が変わらない(高い建物なんて
ない、のどかな風景がひろがってる)
人が少なくて、時間がのんびりしてる
また、もうひとつ、信州ではそうだと、本で読んだのですが
いいえ、信州だけでなく、日本の地方のいくつも、そういう
場所はあるのだと思うのですが、手作りのお茶うけを、もちよって
話をする、習慣があるということ、を、思います


野沢温泉のお気に入りの宿、住吉屋では、ご飯のときに
「とりまわし鉢」といって、いくつかの郷土料理を
だしてくれます。
いもなます、ぜんまい、きくらげ、ジャガイモの甘辛煮
など、とても素朴なものなのです。そしてこれらは、人が
集まるときにだす、御馳走だったと、聞きました


野沢菜、は、各家で作っていて、どこもちょっとずつ
味が変わると聞きます。さきほど、書いたお茶うけ
野沢菜は定番で、何人か集まれば、複数の野沢菜がでる
そうなのですが、それはそれ、全然いいというのです
ちょっとずつ、味がちがう、その違いを楽しんでるということ


お茶うけをもって、集まる。そういうことができるのが
地方のよさ、といっていいのかもしれません
あくせく働く、1分を惜しんで、なんていうのは、どこにも
なくて、のんびりと、過ごせる、そういう日常がある
ということ。


そんなこといったって???
そう、いま、忙しく東京に通って、忙しいのがあたりまえの
生活を送ってる、自分だから、野沢温泉を代表する、日本の
地方がいいと、のんびり、がいいと、のんき、に言うという
ことがありそうです


生きていく、というのは、とっても、厳しいことなので。


ただ、忙しくしていても、人間を大切にするということを
一番目に思い、人と人のやりとりから、うまれてくるものを
ていねいにみつめてること、など、そうした、態度はずっと
もってるようにしたい、とは、思います


冬がくると、あたたかいものがほしくなりますね
それは、あたたかい鍋とか、そうした、実際生活のなかで
リアルな温かさ、ということと、人と人のふれあう
温かさ、両方あったら、最高にいいな、と、思うのです